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面白い人間は根暗が多い

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「左利きは芸術家肌である」
「B型は変人が多い」
「一人っ子は自己中」

とまあ、世の中には色んな俗説が存在していますよね。
勿論どれもこれも、荒唐無稽なガセネタだったりするわけですが。

しかし、そんな中で、
僕には1つだけ、とても自信のある俗説があります。

おそらく間違っていないだろう、そしてちゃんと根拠もある。
そんな強く主張したい俗説があるのです。

それを今回はあなたに、臆面もなくぶつけていきたいと思います。

その俗説とはズバリ、

 

「根暗の人間は面白い」

 

これは僕が学生時代の頃から、
そして今の今まで、ずーっと主張し続けている説です。

根暗な人間は面白く、
そして逆に、根明な人間は意外と面白くない。

この説を僕は、昔からずっと提唱し続けているのです。

そもそも社会では、明るくて元気があって社交的は評価をされやすいです。

そして逆に、暗くて元気がない人というのは、
どうしても評価をされづらい印象がどこかに存在すると思います。

だけど僕は、その風潮が両手放しでは納得できないんですよね。

もちろん、社交的で明るい人は魅力的なのはわかるのですが、
暗くて元気がない人にも、それはそれで魅力があると思っているのです。

それが、
「根暗の人間は面白い」
という主張なのですが。

さっそくこれから、この説がいかに有力な説であるかという事を、
これから懇々と説いていきたいと思います。

 

まずは僕の実体験として、
学生時代のクラスメート、そして社会人になった今、
会社の社員達を見渡してみると。

社交的で根明な人って、
人当たりは良いのですが、腹を割ってしゃべってみると、
あまり面白くない人の割合が非常に高い印象があるのです。

彼らは、トーク展開に困ったらすぐ下ネタに逃げたり、
話題も恋愛とかグルメとかファッションとか、人の噂話とか、
リア充オーラはすごいのですが、毎回ワンパターンというか、
ハイテンションで誤魔化しているだけで、底が浅い場合が珍しくないのです。

声が大きいだけで、喋っている内容を文字に書き起こしたら、
とてもじゃないけど、面白さとはかけ離れた内容だったりするのです。

「明るい」と「面白い」は、
別々の話であって、関係性はありませんからね。

それに対して、根暗な人というのは、
何を考えているのかわからない不気味な印象こそあるものの、
腹を割って会話をしてみると、奇天烈な世界観であったり、
僕の想像を逸脱した訴求を教えてくれたり、なかなかどうして充実しているのです。

根暗の人って、頭の中では面白い事ばかり考えているくせに、
それをなかなか他人に発表してくれないだけで、
そのクオリティたるや、根明の人を優に上回るポテンシャルを秘めています。

 

さて、ここまでは僕自身の主張が続きましたが。

さすがに主観の部分が大きかったと思うので、
これから客観性を帯びさせるため、実在する著名人を例に挙げてみます。

まずは何といっても、

1.漫画家
2.お笑い芸人

これら2つの職業は、非常に根暗の確率が顕著に高いんですよね。

 

漫画というのは、エンターテイメント性がとても高く、
それが映画化につながったり、はたまたアニメ化に繋がったり。

いまや、「面白いコンテンツの源泉」みたいなところがありますが、
それを生み出している当の漫画家本人は、やっぱり根暗な傾向があるんですよね。

漫画家の学生時代は、
それこそずっと自由帳に落書きをしていたり、
こんな言い方はしたくありませんが、「陰キャ」と呼ばれる属性の方が多いのです。

間違っても、
「クラスの中心人物だった」
という人は、非常の稀なケースだと思います。

でも、それでいいのです。

果報は寝て待てじゃないけど、
自分の考えや気持ちをコソコソと蓄え、
それをいずれ世に吐き出す形で溜めに溜め、戦略を企て、
虎視眈々と狙う姿勢こそがあるべき姿だと思うのです。

間違っても、ハイテンションで、社交的で、コミュニケーション大好きで、
クラスの輪に溶け込んでいるような人では、面白い漫画は描けないと思うのです。

 

で、このスタイルを貫くとどうなるかというと。

ええ、ぶっちゃけモテません。
というか女性が嫌うスタンスだと思います。

自分に自信があって、行動力があって、社交的で、
そんな男性こそが女性の理想とする男性像だったりするわけで。

女性って根明な男性が好きな場合って多いですけど、
根暗な男性はお断りって人が多いですよね。

その結果、漫画家で女性からモテモテだった経歴を持つ人なんて、
いないんじゃないでしょうか?

というか、もし仮にモテてたとしたら、
おそらく漫画家になろうとすら思わないはずです。

しかし、根暗な男性にも、
「みんなをアッと言わせたい」という野心を抱いている人も少なくないので、
その鬱憤やフラストレーションが溜まりに溜まった時、それを爆発させるが如く、
とんでもなく面白いコンテンツや戦略を吐き出す時があるのです。

もちろん吐き出した結果、意外と低クオリティで、
スベっちゃう場合もあるとは思うのですが、それは仕方ありません。

1作品目でいきなり大ヒットする天才は例外として、
基本的には何作も何作もボツを食らい、その反骨精神の先に名作漫画が生まれるのです。

 

そして、次にお笑い芸人ですが。

彼らはTVスターになるくらいだから、
さぞかし華やかな青春を過ごしていたのかと思いきや、
意外と学生時代は陰キャというか、引っ込み思案の方が多いのです。

実際に彼らの著書を、何冊か読んでみると、
「モテたいけどモテない…。よし!芸人になって一発逆転するぜ!」
というキッカケから、お笑い芸人を目指した経歴の方々がとても多い事に気が付きました。

もちろん、明石家さんまさんとか、
一部の超根明な人は例外として、大多数の傾向ではやっぱり、
根暗な人間の割合が非常に高いのです。

特にボケ担当の人はこの傾向が顕著で、

ダウンタウンだったら、松本氏。
ココリコだったら、田中氏。
ピースだったら、又吉氏。
タカアンドトシだったら、タカ氏。
千原兄弟だったら、ジュニア氏。
フットボールアワーだったら、岩尾氏。

こんな感じで、
ツッコミ担当の人に比べると根暗な人が多いのです。

しかし、漫才なりコントなり企画なり、
実際にネタを創る人間というのは、圧倒的にボケ担当の割合が高いのは有名な話です。

正直な話、ツッコミ担当が作ったネタよりも、
ボケ担当が作ったネタの方が精度は高い傾向があるのです。

ツッコミ担当の人は、
明るくて社交的で、世渡りも上手かったりするのですが、
じゃあ実際に1人で面白いコンテンツを生み出せるかというと、
その能力に関してだけは、ボケ担当の人に大きく後れを取っている場合が多いのです。

むしろボケ担当の独創的な世界観を、大衆的かつポップに味付けをする役割を、
ツッコミ担当の人が担っていたりする場合も珍しくないのです。

あくまでも面白いのはボケ担当で、
ツッコミ担当はそのサポート役として立ち回っているコンビも多いですよね。

 

さて、今回はなぜこんな話をしたのかと言いますと。

この法則ってブログなりメルマガなり、
文章の世界にも当てはまるのでないだろうか。

と僕は思うようになったのです。

そりゃtwitterなりインスタなりFacebookなり、
これらSNSの世界では根明なり陽キャの独壇場だと思います。
あとは子供人気のyoutuberなんかもその類だと思います。

それは認めざるを得ません。

しかし、感情論とか装飾とかを抜きに、
純粋に面白さを追及する文章の世界において、
つまりブログ、メルマガの世界においてはむしろ、
根暗、陰キャの独壇場なのではと僕は思っているのです。

美男美女は恋愛で有利に働きます。
運動神経の良い人間は、スポーツで有利に働きます。

それと同じで、漫画なり、漫才なり、文章なり、
面白いコンテンツを生み出す世界においてだけは、
根暗陰キャこそが有利に働くと僕は思うのです。

そりゃ社会人としては、
明るくて陽気で人当たりの良い人の方が、上手く立ち回るのでしょう。

現に、就職の面接などの場においては、
コミュ力アピールの発表会みたいなノリになっているし。

だけど個人がスタンドプレーに走る時、
社交的なコミュ力なんて、大して武器になりません。

その風潮を僕は、ヒシヒシと身に染みて感じるようになった今日この頃でした。

 

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名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
目的もなく、マンネリの人生。

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