「狐の威を借る虎」をマスターしたら、多くの支持者を集められる
こんにちは、ちゃんのおです。
「虎の威を借る狐」という有名な言葉がありますが、
これは色んな場面で活用する事ができますよね。
自分は弱いくせに、強い者を後ろ盾にして、
自分の意を貫く時なんかに便利な手法となります。
例えば、ジャイアンという後ろ盾を利用して、
幅を利かせ、甘い汁を吸っているスネ夫がその典型例になります。
さて、この話からわかるように。
基本的に人間というのは、自分の理想に近づく時に、
必要以上に自分を大きく見せようと奮起する場合が多いと思うのですが。
「虎の威を借る狐」を多用しすぎた結果、
むしろ逆効果というか、損をしてしまう場合も多々あるので、
これからその事例を挙げていきたいと思います。
と、その前に、
まず、最初に確認したいことがあります。
「人間は負けている方を応援したがる。」
という法則をご存知でしょうか。
特に日本人にはこの傾向が強く、
勝っている立場よりも、負けている立場の人間を応援したがる、
という国民性が色濃く存在しているんですよね。
スポーツ観戦の世界がまさに顕著で、
あなたの身の回りにも、
負けているチームばかりを応援したがる人を見かけませんか?
例えば、
「阪神タイガースのファン」
がその典型例なんですよね。
ぶっちゃけ、阪神ってめちゃくちゃ弱いし、
「監督をクビにしろ!」
「給料泥棒が!」
という感じで、阪神のホームグラウンドである、
「甲子園」は特に野次に拍車がかかり、
日夜、罵詈雑言が飛び交うわけですが。
実際に、阪神タイガースほど、
熱狂的ファンを携えた球団も珍しいはずです。
「阪神ファンが、世界一の野球ファンである」
これは、セリーグ、パリーグ、メジャー、
すべての環境を渡り歩き、実際に野球をプレイした、
「新庄剛志選手」が言い残した言葉です。
この話からわかるように、
弱い立場というのは恵まれている部分もあるのです。
弱いからこそ、それが魅力的な武器になるのです。
もちろん、勝つ事が目的であるならば、
ひたすら勝ちにコミットする必要がありますが、
「味方を増やしたい」
「大衆の目を獲得したい」
という、勝ち以上に別の目的がある場合、
実は負けた方が理想に近づくという場面も多々あるんですよね。
で、これを日常生活で実践的に活用する場合、
特に有効だと成りえるのが、
「とにかく感謝をする」
という戦法です。
「ありがとう」
というのは、相手に敬意を示す方法であり、
ある意味で自分をへりくだる見え方にもなるので、
プライドの高い方は、なかなか言いたがらないのですが。
「ありがとう」という言葉って、
何回言ってもタダなので、とにかく使えば使うほどお得だし、
良い意味で自分を弱そうに見せる事にも成功するのです。
「ありがとう」を多用している人間を、
悪い人だと思う人っていないじゃないですか。
つまり、「ありがとう」を相手に多用すれば、
相手を気持ち良くさせると同時に、
周りの人間に対して、自分を良い人間だと根付かせる事ができるのです。
そして、もう1つ。
「ごめんなさい」という謝罪も、
実は自分を弱そうに魅せる方法として、非常に有効打と成り得ます。
というのも、
「ごめんなさい」という謝罪を多用している人間に対して、
責めるのを躊躇してしまう人って結構多いんですよ。
さらにここでおいしいのが、
自分が相手に謝っている光景を第三者が目撃した場合、
もしも、謝っている自分に対し、相手がさらに攻め続けていようものならば、
その第三者は相手を支持しないので、自分を支持してくれるようになるのです。
つまり、阪神タイガースと同じで、
大衆を味方に身に着ける事に成功できるのです。
もちろん、べつに本心で謝る必要はありません。
とりあえず「ご・め・ん・な・さ・い」という語句を、
駒の1つとして、カードの1枚として、記号的に使えばいいのです。
これをすることで、
相手の尊厳を立てるチャンスを見出しながら、
大衆から同情を誘う機会も伺える役割を担えるのです。
つまり、守りながら攻める事ができるという、
攻守のバランスが非常にとれたボーナス行動に転換できるのです。
しかし、
「ありがとう」と「ごめんなさい」には、
大きな違いが存在しています。
というのも、
「ごめんなさい」は、たまにしか使わないから有効、
という使い方の難しさが存在するのです。
例えば、ケーキという食べ物は、
誕生日とかクリスマスとか、たまに食べるから美味しいのであって、
毎日毎日食べても美味しくないじゃないですか。
それと同じで、
頻繁に「ごめんなさい」を多用してしまうと、
有難みがなくなってしまうのです。
「こいつっていつもすぐ謝るし、本心では悪いと思ってないだろ?」
という感じで、バレてしまうんですよね。
となってくると、「ごめんなさい」という言葉を、
いかに高く売りつけるか、使い時を見極めるか、
という点が重要になってきます。
「ありがとう」は相手を気持ちよくさせる方法、
つまり、ゼロからプラスにする行為に該当されますが。
「ごめんなさい」というのは、
相手の気持ちをマイナスからゼロに戻す行為です。
つまり、抗生物質と同じで、
多用すると相手が慣れてしまう行為なので、
ここぞというフィニッシュ技で使うべきカードとなります。
じゃあどうすればいいのかというと、
自分が「ごめんなさい」と言いまくっている人である、
という事実を知らない人を巻き込んだ上で、
複数の環境で使いまくるのが手っ取り早い方法になります。
つまり、どう考えても自分が相手に負けるとわかっている場合、
相手と二人っきりになってはいけないのです。
そうではなくて、複数人の環境を用意し、
謝っている自分を周りの人にアピールできる環境を用意するべきなのです。
これができるようになれば、
試合には負けますけど、勝負には勝てるようになります。
これはつまり、
虎の威を借りる狐ではなくて、
「狐の威を借る虎」
という逆の手法です。
とことん大衆に対して、
被害者アピールに没頭する事ができれば、
極限まで自分の理想に近い未来をもぎ取ることに成功するのです。
例えば、少し前に起きた、
「TOKIOの山口メンバー」
の事件もこの手法を最大限に活用した事例の1つです。
もしかしたら、詳細をお忘れの方も多いと思うので、
あらためて事件のあらましを説明すると。
TOKIOの山口達也氏が、共演者の女子高生2人を夜に自宅に呼び、
酔っぱらった勢いでキスをして、女子高生が警察に被害届を出して、
山口メンバーは謝罪をして、2000万円の示談金を払って、芸能活動休止。
という顛末になっています。
今一度、冷静に考えたら、
キスをしただけなのに、いくらなんでも罪が重すぎるじゃないですか。
まるで、強姦を彷彿とさせるような罪の重さです。
そして実際に、
示談というか、水面下で抗議をしてしまった場合、
今ほどの対価を得られる事ができなかったはずです。
2000万円を引っ張り出す事は不可能だったはずです。
だけど、被害者の女子高生は、
大衆を味方につけたことで、最高の待遇を手に入れる事ができたのです。
被害者女性サイドは、大衆という味方を利用して、
「私は弱い立場であり、強い立場の相手から被害を受けた」
という1点にフォーカスしたから、
想像以上の対価を得られる事ができたのです。
もちろん、世論の中には僕と同じで、
「さすがに対価取りすぎだろ」
と暗に思っていた人も多かったはずです。
しかし、それ以上に、
「弱者に味方をしている自分ってかっこいい」
という偽善者風に吹かされたい人達は、
この世に一定数以上いるので、そのパイを一気にかっさらう常套手段として、
被害者女性の立ち振る舞いは、非常に有効的だったのです。
この一件からわかるように、
試合ではなくて、勝負に勝つ事を目的とする場合、
自分を強そうに見せるのは逆効果となる危険性があります。
そうではなくて、
最大限に自分を弱く見せた方が有効的になる場合が多々あるのです。
その場合は、すぐに「ありがとう」と多用したり、
みんなが見てる前で「ごめんなさい」と発し、被害者意識を周りに根付かせる、
これが最善の一手となると思うのです。
その事例については、
「阪神タイガースのファン心理」「山口メンバー事件」
この2つの例題によって、具体的に証明できたはずです。
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