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オリエンタルラジオのライブに行ったら、プロと素人の格の違いを見せつけられてしまった

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お笑い番組を視聴中に、おそらく誰しもが、

「この芸人のどこが面白いんだ?つまんねー。」
「この人ってどこに需要あんの?事務所のゴリ押しだろ…。」
「こんなヤツより、俺の友達の○○の方が100倍面白いし」

みたいな感じで、
特定のお笑い芸人に対して、笑えなかったり、
人気の理由が納得できない時って、あると思うんですよ。

もちろん、

「素人のくせに、お笑い評論家気取ってんじゃねえ!」

って言われたらそれまでですけど、
やっぱり1人の視聴者として、
どうしても物申したくなる時ってありますよね。

 

例えば、実名を挙げちゃいますが、

「オリエンタルラジオ」

は特にその典型例というか、
真っ先に槍玉に挙げられちゃう芸人の、最右翼だと思います。

「武勇伝の何が面白いの?大学生の悪ノリじゃん」
「パーフェクトヒューマンの何が面白いの?アーティスト気取り?」

みたいな感じで、
生粋のお笑いファンからは、
頻繁にバッシングされているイメージがありますよね。

しかし、そんな悪評とは裏腹に、
オリラジっていつの時代も、なんやかんやでバラエティに引っ張りだこだし、
「一発屋」と揶揄されようとも、常に最前線で大活躍しています。

 

僕もこの意見の食い違いが、すごく不気味で、
「オリエンタルラジオって過大評価じゃないのかな?」
ってずっと不思議に思っていていました。

そんなこんなで僕はついに、
居ても立っても居られなくなり、
数年前に一度、オリラジのトークライブに足を運んでみました。

なんとしても、心の中のしこりというか、
「オリエンタルラジオって、実際どうなんだろう・・・」
という疑問を、自分の手で解明したくなったんですよ。

そこで今回は、
その時のライブのレポートをお伝えしたいと思います。

ちなみに、普通はお笑いライブって、
熱狂的ファンが集う場所だと思うんですけど。

当時の僕に、そんな気兼ねはまったく無く、
楽しもうとか、笑おうとか、そういう類の感情よりも、

「どんなもんか、いっちょお手並み拝見するぜ」

みたいな感じで、上から目線というか、
今考えると、クソ面倒くさい最悪の客だったと思います。

 

さて、ライブ当日、僕は会場に到着してみると。

すでに場内は超満員、
ごったがえしで立ち見の客も存在するほどの大盛況で、
僕はまず面食らっちゃいました。

ちなみに、今でこそ有名になりましたが、
当時はまだ無名だった、「おばたのお兄さん」がひのでというコンビを組み、
オリラジが登場する前の、前説をやっていました。

まあ、そんなこんなで、前説が終わり、
拍手喝采に包まれながら、
千両役者のオリエンタルラジオが舞台に登場したわけですが。

 

・・・。

 

結論から言うと、僕は度肝を抜かされました。

 

最初から最後まで、
プロの圧倒的エンターテイメントを見せ付けられたのです。

この感動を言葉で説明するのは難しいのですが、
お笑いライブというのは、ミュージシャンのライブとは、
またちがった感動が得られます。

例えば、ミュージシャンのライブって、
あらかじめ用意した曲を演奏するわけじゃないですか。

つまり、予定調和って言ったら失礼ですけど、
アドリブとかは基本的に存在せず、
淡々といつも通りの曲を演奏して事を求められます。

(MCはアドリブですけどね。)

 

しかし、それに対して、
オリラジのお笑いライブはちがいました。

漫才とかコントを一切やらず、
フリートークという形で、およそ1時間半位、
その場のアドリブで、お客さんを笑顔にさせながら幕を閉じるのです。

これって、実際に現場を目の当たりにするとわかりますが、
ぜっっっっったいに素人じゃ不可能な芸当です。

瞬時に思いついたネタを振り、
相方と合いの手を交えながら、お客の反応を伺い、
その場に適した身振り手振りや、声のトーンを調整して、
終演までの時間尺を意識しながら、おしゃべりをひたすら展開していく必要があります。

さらにオリエンタルラジオの場合、
普通の芸人とちがって、フリートークが終わった後に、
武勇伝やダンスミュージックなど、
歌って踊ってのパフォーマンスも展開するのです。

それら一連の流れを目の当たりにした僕は、
正直、笑いというよりも、様式美に対する感動の気持ちが上回り、
心の底からオリエンタルラジオをリスペクトする様になってしまいました。

 

当たり前の話ですが、
「クラスのお調子者・人気者」
とは一線を画します。

素人とプロの壁は想像以上に厚く、
僕は二度と、口が裂けても、

「おれ、素人だけど、笑いのセンスありますけど?」

みたいな戯言は口にしないと、心の底から誓いました。
それくらい完膚なきまでに、プロの仕事を魅せられちゃいました。

というか、まず素人だったら、
大勢のお客を前にした瞬間に、背筋が凍りついて、
何もしゃべれなくなると思います。

しかしオリエンタルラジオの2人は、
まるで何事も無かったかのように、一切緊張する事も無く、
舞台の上で、淡々とおしゃべりを即興で繰り広げていくのです。

通い慣れているファンからすると、
当たり前の光景なのかもしれませんが、
僕みたいな初見の人間からすると、本当に度肝を抜かされました。

 

「ああ、オリエンタルラジオはそりゃ売れるわ。」

 

その日のうちに、僕の疑惑は確信へと変わりました。

トークの内容とかそれ以前に、
出で立ちというかオーラというか、プロってやっぱりちがうんですね。

安心感というか落ち着きというか、
絶対にスベらない、アットホームな空気感を生み出します。

僕は別にオリエンタルラジオ信者でもないし、
お笑い愛好家というわけでもありませんが。

オリラジって運とか、事務所のゴリ押しとかではなく、
本当に才能と努力で人気を掴み取り、芸能界で名を轟かせたんだなぁと。

僕はライブに足を運んだ事で、それを改めて再認識しました。

 

比べるのもおこがましい話になりますが。

僕もこうやって現在、
文章で人を楽しませようと、奮起している昨今ですけど。

まったく白紙の状態から、自分だけの力を使って、
1から面白い空間を創造するのって、やりがいはありますけど、
本当に一苦労というか、頭を悩ませる必要があります。

しかしそれを、
プロの芸人さんは、事前準備とかもせず一瞬で、
しかも実際に、目の前のお客さんの顔を見ながら、
笑いの渦に引き込んでいくのだから、すごいよなぁ・・・。

 

やっぱりどうしても、

「ヘラヘラしゃべってるだけで、金もらえてズルいよなあいつら。」

みたいな感じで、
お笑い芸人という職業を、下に見てる人って多いと思うんですよ。

ミュージシャンとかスポーツ選手とかみたいに、
明確な実力を体現しづらいから、
ナメられる職業であるのは否めないかと。

しかし断言しますが、
長年にわたって活躍している芸人が、
舞台に登場した瞬間を実際に目の当たりにすると、
理屈とかではなく、感覚で圧倒的オーラに気圧されますよ。

やっぱり売れるには、それだけの理由があります。

それをオリラジのライブから、嫌と言うほど教わりました。

 

この感動は、
むしろお笑いに興味が無い人ほど、実感する事ができると思います。

別にオリエンタルラジオじゃなくても、
誰のライブでも良いんですけど。

とにかく、無限大でもルミネでも、浅草花月でも新喜劇でも、
場所はどこでもいいんですけど。
生のお笑いライブを、一生に一度は味わってみるべきです。

テレビとかDVDでは得られない感動がありました。

できれば漫才とかコントより、
「フリートーク」
という名目のライブに足を運ぶ事をオススメですね。

素人とプロの圧倒的なちがいを、
まざまざと目の当たりにする事ができるので。

 

 

P.S.1

今回はあえて、トーク内容については言及しない様にしました。

というか、トーク内容なんてどうでもいいんですよ。

何をしゃべろうとも、必ず笑えるというか、
毎回オチに帰結する術を彼らは持っているので、
安心して聞いていられます。

だから事前打ち合わせとかしなくても、
何をしゃべろうとも、面白くできちゃうんですね。

「面白い人間が話せば、つまらないテーマでも面白くなっちゃう。」

それを知れた事が、一番の収穫でした。

 

P.S.2

当時のオリラジは、
渋谷の「無限大」という劇場ホールで、
月1でトークライブを開催していたのですが。

チケットが人気過ぎて、僕も1ヶ月前とかでギリギリ購入でした。笑

そういえば最近は、
パーフェクトヒューマンの影響もあってか、
オリラジが再ブレークを果たしたので、
「リミネthe吉本」という、キャパの広い場所に変更されたみたいですね。

今でもオリラジのチケットは、
転売されちゃう位、激戦区の倍率なので、
もし行ってみたい人は、
かなり前もって予約準備をする必要があります。汗

 

ちなみにオリラジって、
もはや”若手芸人”とは呼べない程のキャリアなので、
客層も年配の方がけっこう多いですよ。笑

なので、きゃぴきゃぴした若者より、
落ち着いた大人の方が楽しめる空間になっていると思います。

これがもっと無名な若手芸人とかだと、
むしろ逆で、若者だらけの環境なので、
僕みたいなオッサンはアウェーになっちゃいます。笑

 

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名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
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