フリーターを経験したサラリーマンは強い
僕は今、WEBデザイナーとして、
のらりくらりとサラリーマン活動をしています。
※参考記事
1.ニートはWEBデザイナーになろうよpart1
2.ニートはWEBデザイナーになろうよpart2
給料は大した額ではありませんが、
残業もないし、社内にムカつく人もいないし、
けっこう楽しく快適に社会人生活を送っていたりします。
しかし、僕は最初からサラリーマンだったわけではなく、
大学を卒業した後はぐうたらとフリーターをしていた過去もありました。
期間でいうと1年4か月間くらいです。
その当時はバイトだから給料が安いのは勿論、
労働環境も今以上に過酷だったし、ストレスも溜まりまくりでした。
だから正直、思い出したくない過去でもあるのですが。
その気持ちとは裏腹に、
フリーターを経験したおかげで学んだ事であったり、
自分自身が糧として成長させてもらった部分がたくさんあるのです。
そこで今回は、
「フリーターを経験すると、人間として大きくなれる理由」
についてを、僕の体験談を踏まえながら赤裸々に語ろうかと思います。
さて、フリーターというのは給料がバイト代なので、
やっぱりお金も大して稼げないですよね。
僕がフリーターをしていた当時は、
まだ若かった事もあってか、物欲も強く、
目の前のお金はすべて使っていたので、ほとんど貯金もしていなかった気がします。
それに比べて今は、サラリーマンになったので、
バイト代に比べると圧倒的に給料は増えました。
さらに僕も年をとったので、
物欲も減り、あまりお金を使わなくなった事もあってか、
幸か不幸か貯金が溜まるようになりました。
この現実を目の当たりにした僕は、
「だったら最初からフリーターにならないで、サラリーマンになればよかったじゃん!
フリーター時代が馬鹿みたい!時間の無駄じゃん!黒歴史じゃん!」
という感じで、サラリーマンになった当初は、
フリーター時代を呪ったりもしていたのですが。
最近はその考えを少し改めるようになりました。
というのも、もし僕がフリーターを経由せず、
最初からサラリーマンになっていたとしたら・・・。
社会をナメていたし、お金をぞんざいに扱うようになっていたと思います。
「金?ああ、そんなもんどうでもいいよ。
とりあえず会社行っときゃ勝手に溜まるしw」
みたいな感じで、
ものすごく傲慢な性格になっていたと思います。
しかし、僕はフリーター時代を経験しているおかげで、
お金がいかに重たい物であるか、尊い物であるかということを、
重々と承知しています。
僕の場合は飲食チェーン店でバイトをしていたので、
「世の中には劣悪な労働環境が多々存在している。そして、お金とは一筋縄では稼げない」
という事実を知ることができたのです。
そのおかげで、いかに今現在が恵まれた環境で、
尚且つ効率良くお金を稼げているか、
という幸せな現実を、噛み締めながら享受する事ができています。
例えば、飲食店というのはお客様が絶対なので、
自分に落ち度はなかったとしても、
従業員ならばペコペコ頭を下げなきゃいけないんですよね。
注文を間違えただけでブチギレられたり、
少し時間に遅れただけで、過剰に怒り狂う客とか。
今思い出してもゾッとするような接客業務に従事していました。
僕は今までの人生で、
飲食店とか小売店にクレームをしたことがないのでわからなかったのですが、
世の中には想像以上に、クレーマーが多数存在している事を知りました。
「こっちは金を払ったんだぞ!だから少しでも不愉快になったらクレームしてやる!」
みたいな感じで、心に余裕がない世直し先生みたいなのが本当に多いんですよね。
だけど、この苦労の末にやっとバイト代を貰っていたので、
給料日はめちゃくちゃ嬉しかったのを今でも覚えています。
それに比べて今は、給料日が大して嬉しくありません。
フリーター時代より給料は圧倒的に増えているのに。
多分その理由って、
フリーター時代よりも快適に稼いでいるからだと思います。
空腹で死にそうな時に、
卵かけご飯を食べると涙が出るほど美味しいけど、
あまりお腹が減っていない時に、
高級寿司を食べても大して美味しくないですよね。
その理論と同じだと思います。
「お金とは重たい物である」
これを知れたことが、
フリーター経験をして良かった点の1つ目です。
そして、2つ目についてですが。
自分はフリーターという立場で働いていた時、
飲食チェーン店ということもあってか、
周りのバイト仲間たちは学生の子が多かったんですよね。
僕はとりあえずシフトの時間になったら、
お店に行って、だらだらと働いていたのですが。
学生の子たちは、学校帰りとか勉強の合間を見繕って、
必死にバイトをしているみたいでした。
そんな話を聞いていると、
僕は胸が痛くなったというか、物凄い屈辱感に苛まれたのを今でも覚えています。
「就職だりいな。とりあえず近所でバイトでもして日銭稼ぐかw」
みたいな舐め腐った態度でバイトをしていた僕とはちがって、
ちゃんと未来を見据えながら勉強をして、
その合間にバイトに勤しんでいる女子学生もたくさんいました。
そんな境遇を知った僕は、
「それに比べて自分はなんて情けない屑人間なのだろう」
と劣等感を浴びながらバイトに取り組むようになりました。
しかも何が悲しいって、
彼女らは僕みたいなクソフリーターに対して、
見下す事もなく、優しく接してくれて、話しかけてくれたりもしました。
休憩時間になったら、
「よかったらガム食べます?どうぞ♪」
「今日はお客さんが多くて大変ですよね~。だけど一緒に頑張りましょ!」
みたいな感じで、
笑顔で僕に向き合ってくれていたのです。
たぶん僕が彼女ら側の立場だったら、
「このおっさん、いい歳してフリーターやって馬鹿みたい。
こんな男とだけは喋りたくないわ」
みたいな感じで、見下していたかもしれません。
だけど彼女らはそんな態度をおくびにもださず、
僕と対等な立場で向き合ってくれたのです。
僕はこの時、泣きそうなくらい自分が情けなくなりました。
で、やっぱり、
彼女らは優秀なので仕事も僕以上にテキパキこなしていたし、
時給も昇給して、僕以上に稼いでいるみたいでした。
僕は無能だったから、お客さんからのクレーム連発だったし、
最後までバイトの時給は上がらなかったけど。
「俺こんなところで何やってんだろ…。もっと真面目に生きなきゃ…!」
そして、フリーター生活から足を洗い、
就職活動に取り組んだ事を今でも覚えています。
「若い女子学生ですら、真面目に働いている。だから僕も頑張らなきゃ」
これを知れたことが、
フリーター経験をして良かった点の2つ目です。
ちなみにこんな話をすると、
「最初から就職すればよかったじゃん。なんでフリーターやってたの?」
って話にはなるのですが、
ブラック企業でボコボコにされている友達の話とかを聞くと、
当時はなかなか就職をする気になれなかったんですよね。
(ちゃんと傾向と対策を練れば、
ホワイト企業に就職するのは簡単である、
ということを、後になって知ったんですが…。)
というか極端な話をするならば、1年以上フリーターをやるくらいなら、
半年間だけサラリーマンをして、残りの期間はニートになった方が、
コスパは絶対に良いのですが、当時は馬鹿だったので気づきませんでした。汗
とまあこんな感じで、
フリーター時代に学んだ事、糧となったことはたくさんあるのです。
もちろん、もう一度フリーターをやれと言われたら、
さすがにやりたくはないのですが、
フリーター経験が無駄であったとは思わない自分も確かに存在します。
だから、今フリーターで苦しんでいる人も、
その苦しみは決して無駄なものではないし、今後サラリーマンに転身した時に、
確実に活かす事ができる代物となるはずです。
つか、世間はサラリーマンを過大評価し過ぎです。
フリーター以下、いや学生以下のサラリーマンなんていくらでもいますからね。
というか今現在の僕自身が、
当時飲食店で一緒にバイトをしていた女の子達よりも優秀かと問われると、
そんなことはないし、むしろ僕の方が劣っている気すらします。
ーーーーーーーーーーーー物足りない方へーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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