• このエントリーをはてなブックマークに追加

メダロットがポケモンに勝っていた点

Pocket
LINEで送る

こんにちは、ちゃんのおです。

 

僕が小学生の頃から社会現象となり、
そして今現在も尚、一大ムーブメントとして君臨しているゲーム、
「ポケットモンスター」というソフトがあります。

僕も好き過ぎて個別記事を作っちゃったくらいですが。

※参考記事
昔のポケモンより、最近のポケモンの方が面白い

実はポケモンの陰で、涙を飲んだ銀メダリストというのも、
あまり知られていないだけで、この世にはごまんと存在するので、
今回はそちらについて言及していこうと思います。

 

ポケモンとほぼ同時期に、ポケモンと似たような訴求で、
僕ら小学生の心を掴んで離さないソフトが他にもありました。

それはお題の通り、
「メダロット」
というロボットゲームでした。

ポケモンの独特なリリース方法として、
「赤・緑」「金・銀」「ルビー・サファイア」
といった感じで、基本的に2つのバージョンを同時発売するのがお約束ですが。

メダロットも同じで、
「カブト・クワガタ」という2つのバージョンを、
毎回毎回、同時発売しているのです。

ストーリーとしては、ロボットでパーティーを組み、
育成をしながら冒険を進め、友達と対戦もできる仕様となっています。

 

と、ここまで聞くと、
かなりポケモンと酷似していると感じるのですが、

メダロットの良いところは、
なんといっても「ストーリー」に他ならなかったのです。

個性的な仲間達と共に、相棒のメダロットと力を合わせ、
身の回りの問題から、世の中の事件にまでメスを入れ、
クリティカルにシナリオが進行する作風となっているのです。

主人公の「イッキ」は、非常に感性豊かで、
許せない事があったら全力で怒り、辛い時には仲間の気持ちに寄り添い涙を流し、
嬉しい事があったら、少年の笑顔で喜びを明るく表現するのです。

これがポケモンの場合だと、
一言も喋らない無口な主人公が、喜怒哀楽も存在せずに、
孤独に悪の組織に立ち向かうシナリオが幾度だと思うのですが。

正直、まったく感情移入できないですよね。

そして、毎回毎回、
お決まりのように8個のジムバッチを集める作業に没頭し、
とりあえず最後はチャンピオンになるだけじゃないですか。

だから、ポケモンのあらすじって、
ちゃんと説明できないし、あまり覚えてすらいないと思うんですよ。

 

しかし、その点でメダロットは異なり、
ちゃんと明確なストーリーが存在しているのです。

例えば、人間とロボットの行き着く先の未来、
ロボットの暴走による人間支配からの解放など。

現実世界の社会問題に対しても、風刺が盛り込まれており、
子供のプレイヤーに対して、ジーンと考えさせられるテーマが横たわっているのです。

コミカルで馬鹿っぽいコメディなノリもあれば、
突然、大人でも深く考えさせられるような、
シリアスで暗く重たいテーマに突入したりするのです。

だから、ポケモンの場合って、
全クリをしたとしてもあまり達成感はないのですが。

メダロットの場合は、
全クリ直後に、身体がぼーっとするというか、
心地良い虚無感のような静寂が訪れるんですよね。

「よし、俺も今日からがんばるか」

という自己陶酔のような錯覚すら感じる作風になっているのです。

 

さて、そんなメダロットですが、
そりゃさすがにポケモン人気には勝てませんでした。

そもそも、ロボットをテーマにしている時点で、
女性人気が著しく悪かったのです。

そして、ロボトルの仕様上、
戦闘時間も長いし、ポケモンとちがって対戦もあまり盛り上がらないので、
どうしても玄人向けという印象は逸脱できませんでした。

でもまあ、そんじょそこらのゲームよりは、
個性的で面白く、人気を博したタイトルだったので、
一瞬だけでも、ポケモンと肩を並べた数少ない存在だったわけですが。

今となっては、あの頃の輝きも薄れ、
ポケモンとは比べられないほど堕ちたゲームとなってしまいました。

 

ポケモンは人気が衰えなかったのに、
なぜメダロットは人気が衰えてしまったのか。

それを今回は、考えていきたいのですが。

ある日、僕はこんな記事を見つけました。

どうやらメダロット1~4のシナリオを担当していた、
当時のライターさんの公式サイトみたいです。
(女性だった事にまず驚きました!)

まあ、さすがにかなりの長文なので、
全文を読む気は失せると思うので、僕なりに要約をさせていただくと。

・メダロット1~4の制作時は、寝食を忘れてシナリオ作りに没頭していた
・NPCのモブキャラすべての会話内容までも細かく設定していた
・圧倒的安い制作費でポケモンと肩を並べた事自体が奇跡だった

僕はこの話を聞いた時、
「ああ、やっぱりな」
と感じずにはいられませんでした。

 

というのも、メダロットファンなら共感してもらえると思うのですが。

メダロットというのは、
1~5あたりまでのナンバリングはクオリティが劇的に高く、
それ以降の近年のメダロットは、明らかにクオリティが低いのです。

で、普通に考えれば、
昔よりも今の方がゲーム機のスペックも向上し、
容量も増え、むしろクオリティは高くなっているはずなのに。

肝心のソフトはクオリティが下がっているのです。

で、その理由はこの一件で明白になりました。

近年のメダロットは、明らかにシナリオに手を抜いて、
突貫工事のような形で、ストーリーが進行するからなんですよね。

唯一、メダロットがポケモンに勝っていたと思う、
「ストーリー」の部分を、露骨に手を抜いたがゆえに、
ポケモンとちがって、メダロットは衰退してしまったと思うのです。

 

正直、メダロットに最新機能とか、
壮絶なグラフィックとか求めていません。

多少は作りが荒くても、目をつぶります。

だけど、シナリオだけはしっかりとしてほしいのです。

主人公にしっかりと自己投影できて、
プレイ後に訪れる陶酔感さえ与えてくれれば、
いくらでも新作を待ちわびます。

そこさえ極めてくれれば、あとは何も求めません。

しかし、それなのに、
そのシナリオを徹底的に手を抜いてしまったら、
そりゃ人気が落ちるよねって話なのです。

 

さて、今回の一件は、
僕にとっては他人事ではないのです。

僕自身も反面教師として、
シナリオというか、ストーリーというか、
文章構成だけは絶対に手を抜いてはいけないと、心の底から思いました。

やっぱりプレイヤーというか読者は正直で、
内容の部分をしっかりと見るし、クオリティが落ちるやいなや、
メダロットと同じで、残酷なまでに見放されるようになるのです。

それだけはマジで肝に銘じました。

 

P.S

全盛期のメダロットのシナリオを担当した彼女ですが、
今はもうとっくに会社を退社し、
現在はフリーで、独自のロボットゲームを制作しているみたいです。

まあ、とにかく
あそこまで優秀なシナリオを完成させたわけだから、
今もバリバリ第一線で活躍しているのだろうと、僕は思っていたら。

彼女のコメントでこんな悲しい声明が・・・。

 

————-ここから————-

ところでメダロットDSが発売されるのですね。

私も一ユーザーとしてプレイしてみたいのですが、
そのためにはDSから買わねばならず……
不況の煽りを受け、資金不足な現状では厳しそうです。

たくさん売れて、次回作が決定すれば、私にも仕事が回ってくる!
なんてことはないと思いますけども……。

……とりあえず、なんとか日々生きてます。

————-ここまで————-

 

・・・。

一瞬でも、ポケモンを凌駕した天才シナリオライターが、
今となっては、小学生のお年玉で買えるであろう、
たかがDS一台で、金欠に陥っているみたいでした。

はあ・・・。

何とも悲しい気持ちになりました。

例えるなら、あのイチローが落ちぶれて、
コンビニバイトで日銭を稼いでるみたいな悲しさです。

そして、肝心のゲーム制作についても、
どうやら資金繰りが困難で、あまり進行していないみたいでした。

 

頼む!もう一度メダロットの制作に携わってくれ!

メダロットの再起をかけるには、
もはや彼女の存在でしか成り得ないと思うのです。

 

ーーーーーーーーーーーー物足りない方へーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

物足りない方へ

著者プロフィール



名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
目的もなく、マンネリの人生。

そんな生活から抜け出したい!
自分から攻撃を仕掛けたい!

そこで、情報発信をはじめてみたら、
想像以上にアクセスが伸びて驚く。

もっともっと面白くしていくので、
これからもお付き合い願います!


詳しいプロフィールはコチラ

アーカイブ

カテゴリー