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FF15は日本人よりも、外国人が好む作風だと思う

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僕は男臭い作品が大好きです。

登場人物が男ばっかりで、
女性がほとんど登場しない作品ですね。

例えば、漫画の場合だと、
「カイジ」とか「刃牙」とか「ホーリーランド」とか、
「幽遊白書」とか「ハンターハンター」とか「スラムダンク」とか。

主要人物がほぼすべて男性で構成されており、
血生臭い展開とか、男同士の友情にガツンと胸が打たれるのです。

逆に、女キャラがたくさん出てくる作品は、
基本的につまらないと感じてしまう場合が多く、
なるべくそういった作品は避けるようにしています。

 

さて、そんな僕ですが、
数年前にまさに僕好みの作品が登場しました。

それはお題の通り、
「ファイナルファンタジー15」です。

この作品はパッケージの時点で、
すでに男しか存在しておらず、もちろんサブキャラでは女キャラもいるのですが、
基本的に主要人物は男だけで構成されています。

あらすじとしては、男4人が車で旅をしながら、
モンスターを倒して、焼肉をしたり、キャンプで野宿したり、
本当に女子禁制って感じで、男臭いワイルドな作風となっているのです。

で、この世界観に魅せられた僕は、
プレステ4を持っていなかったので、
わざわざソフトとセットになった同封版を購入してきました。

そして、瞬く間にFF15の世界観にどっぷりと染まり、
飯も食わずにひたすら狂ったようにプレイをして、
無事に全クリすることができました。

 

さて、ここから感想に移りたいのですが。

もちろん飯も食わずにノンストップで全クリしたくらいなので、
基本的に文句はなく、面白い展開の連続で、純粋に楽しむことができました。

そして、何より嬉しかったのが、
ひたすら男臭い作風で、まるで自分自身がプレイヤーとして参加しているような、
自己投影に陶酔できるような作風なのが本当に良かったです。

ここで変に、メインヒロインと行動を共にする作風だったら、
おそらくメインヒロインが、主人公にとっての弱点になって、
そいつが中心に話が回ったりして鬱陶しかったと思います。

例えば、ヒロインが攫われて人質になって、
「主人公が真実の愛を試される!」
みたいなだるい展開になっていたと思うのです。

しかし、今回のFF15は、
あくまでも王座奪還がテーマとなっており、
父親との契り、将軍コルとの約束、男による男のための男の世界なのです。

まあ、王女を救うストーリーではあるものの、
そちらにはあまりフォーカスされていないのが良かったです。

そもそも、主人公とヒロインは、
一度も対面することなく終わったので、その潔さにビビりました。

「とことん女性観を排除しとるなぁ」

と好感触すら感じさせられました。

 

そんな風潮を味わった僕は、
これは「FF10に対するアンチテーゼ」のように感じました。

FF10は主人公の男が最後は亡くなり、
ヒロインの女性が未来に平和を祈る展開でしたが。

FF15はむしろ逆で、
ヒロインの女性があっさりと亡くなり、
主人公の男が未来に希望を見出す展開となっているのです。

女性キャラとイチャイチャ旅をするFF10に対して、
男だらけのむさくるしいサバイバルがFF15なのです。

話は少し脱線しますが、
ドラクエってぶっちゃけ毎回毎回、
良くも悪くも作風がワンパターンな部分があると思うんですよ。

しかし、FFの場合は、
過去作に対して反旗を翻したり、一矢報いてやろうという、
反骨精神みたいなものを感じるのです。

そして今回のFF15の場合は、
FF10と対照的に作られているなぁと。

マンネリを排除して、置きに行った球を投げない姿勢が、
僕がFFを愛する理由の1つだったりするのです。

 

とまあ、こんな感じで、
今回のFF15は、僕としては大満足だったわけですが。

どうやらネット上の評価を見ると、
酷評の嵐になっており、すぐに中古に投げ売りされたりして、
歴代のFFシリーズの中でも、そこまで売り上げが伸びていない現実があります。

それに対して海外では、
どうやらちゃんと評価されており、
FF15という作品に対して、日本と海外でのギャップに僕は面食らっちゃいました。

と、それと同時に。

なんとなくこの現実が予想できていた部分もあるのです。

 

というのも、今回のFF15は、
「オープンワールド」という作風になっています。

自由度が高く、森や山や川を、
好き勝手に暴れまわり、プレイヤーの創意工夫が試される部分が大きいのです。

それこそ今までのFF10やFF13の場合は、
一本道でその都度で何をするかが固定化されており、言い方は悪いのですが、
「おつかいゲー」みたいな印象が正直あったわけですが。

今回のFF15はそれに相反する作風となっているのです。

となってくると、これは日本人というよりも、
外国人が好む作風だと思うんですよね。

 

例えば、
「東大生の9割は就職をしたがる。ハーバード大生の9割は起業をしたがる。」
みたいな定説をどこかで聞いたことがありますが。

日本人というのは、とにかく右向け右で、
みんながみんな同じ行動をしたがる生き物なのです。

そして、むしろ1人だけが違う動きをすると、
ボコボコに叩かれたり、出る杭が打たれてしまったり。

いわゆる同調圧力が尋常じゃないわけですが。

それに比べて、海外の文化は日本以上に自由な場合が幾度です。

例えば、海外の学校って、
服装とか髪型とか入れ墨とか何でもアリで、校則があってないようなものだったりして、
日本人とは、学生に対する価値観が大きく異なります。

勉強とかスポーツをしっかりやって、事件とかトラブルさえ起こさなければ、
「校風は自由にしてあげる」
って場合が幾度だったりするわけですが。

それに対して、日本の場合は、
ブラック校則よろしく、とにかく身なりもガチガチに不自由にさせたがるじゃないですか。

挙句の果てには、地毛が茶色い生徒に対して、
なにがなんでも黒に染めさせることを強制させたり。

いやいや、そんな意地悪をして何の意味があるんだよ、
って話ですが、とにかく日本というのは、
理不尽で不自由な風潮を好むのです。

 

とまあ、話はおもいっきり脱線しましたが、
これはゲームに対しても同じことが言えるのです。

つまり、「オープンワールド」という世界観は、
日本人には不向きだと思うんですよね。

例えば、「グラセフ」とかも同じで、
海外では爆発的な人気シリーズですが、日本ではそこまでだったりするんです。

というのも、日本人が「オープンワールド」をプレイすると、

「何をすればいいのかわからん!」

みたいな感じで、自由に創意工夫をしながら、
独自にプレイすることが、外国人とちがって苦手だったりするのです。

そうじゃなくて、ちゃんと何をするのかが明確で、
言い方は悪いのですが、奴隷のように命令をされながら、
規則正しく進行する作風の方が、日本人の毛並みに合っていたりするのです。

となってくると、
今回のFF15はまさに、日本人が嫌がる作風であり、
それと同時に外国人が好む作風であると定義できちゃうのです。

外国人はむしろ、がんじがらめに強制されたストーリーよりも、
好き勝手に暴れたり、着の身着のままに冒険ができる自由度の高いソフトを好む傾向があり、
そう考えると、FF15は格好の世界観だったりもするのです。

そして、ゲーム制作者側も意図してそれを狙い、
文句ばかり言う日本人よりも、ちゃんと遊び心を抱いた外国人を、
今回の場合はメインターゲットとしてシフトしたのかなぁ、と。

それが、
「日本人からは酷評、外国人からは好評」
というFF15に対する総評になったのだと、僕は予想しているのです。

 

ちなみにFF15は、
未完成のような形で世に発売されたので、
後半はオープンワールドではなくなり、結局いつもの一本道になっていたり。

まあ、所々でおしい部分はあるものの、
それでもやっぱり男臭い作風が大好きな僕にとっては、
大満足のタイトルでした。

「愛だの恋だのラブロマンスはどうでもいい!男の友情を味わいたい!」

という方には、非常にオススメなソフトだと推せますね。

 

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名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
目的もなく、マンネリの人生。

そんな生活から抜け出したい!
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