神谷浩史の奮闘を知ったら、自分が情けなくなった話
こんにちは、ちゃんのおです。
この前、「プロフェッショナル仕事の流儀」
というテレビ番組を観ていたら、
声優の「神谷浩史」さんが登場する回でした。
僕はあまり声優に詳しくはないのですが、
さすがに神谷氏の事は知っていて、数ある声優の中でも、
「カッコ良い声だな~」
と同じ男ながら、ついつい聞き惚れてしまう、
そんな色気のあるボイスの持ち主である、
という事は知っていたのですが。
番組が進行するにつれ、神谷氏の苦悩や葛藤、
過去の情けなかった頃の黒歴史までもが赤裸々に語られていました。
最初は何となく観ていた僕でしたが、
想像以上に面白かったので、いつの間にか食い入るように視聴してしまい、
視聴後には何とも感慨深い気持ちが訪れてきました。
そこで今回は、その旨についてをぶつけていきたいと思います。
まず、僕が一番驚いたのが、
神谷氏の貪欲なまでの反骨精神でした。
神谷氏はすでに輝かしいまでに賞を受賞しまくり、
それこそ僕が知ってるくらいだから、
圧倒的な地位や名声を手に入れているわけですが。
彼は海外ドラマの吹き替えだろうと、
コメディだろうと、舞台だろうと、そしてアニメだろうと、
常にどんな仕事でも、どんな現場でも、スタッフと検討に検討を重ね、
「何としてでも面白いコンテンツを作ってやる・・・!」
というこだわり魂が垣間見えるのです。
与えられた仕事を、そのまま受け取って、
指示待ち人間になるのではなく、
改善改案をその場その場で、ガンガン提案しまくっているのです。
おそらく、普通の会社員でここまで仕事にストイックで、
自我を保ちながら、職務に全うしている人はかなり少ないと思います。
というのも、彼は昔に大事故を起こし、
仕事を失ってしまい、入院生活を余儀なくされてしまった、
という過去があったらしいのですが。
その時、本来は彼がやるはずだった仕事は、
別の声優に代役で補填され、そのまま作品進行が進んだのです。
そして、その作品は無事に評価されたらしいのですが。
彼はその時、病院のベットで色々な考えにふけったらしいのです。
「あっ、俺がいなくても、作品って完成しちゃうのか」
「俺の仕事って、路頭に迷う生活が常に隣り合わせなのか」
という現実の厳しさを目の当たりにしたのです。
そして、それを打破するためには、
「期待された仕事以上の成果を、常に提供しまくる」
「誰にでもできる仕事じゃなくて、
自分も案を出しまくったり、作品作りに参加する気持ちで挑む」
という発想を抱く必要があると、
彼はその時、深く心に刻んだのでした。
彼は若かりし頃、自分のやりたい仕事ばかりを優先したり、
相手からオファーが来るのを待つスタンスが強く、
自分からがむしゃらに仕事を探す事は、あまりしなかったらしいのですが。
事故以後は反省し、ひらすらオーディションに行きまくったり、
やりたい仕事をやるというよりも、
「面白い作品作りに参加したい」
というスタンスに移り変わったみたいでした。
自分が周りから評価されるために頑張るのではなく、
面白い作品を作るために、自分の力を使って貢献する。
そうすれば、どうせ結果は後から付いてくる。
「自分の気配を消して、作品の1個の歯車に徹する」
それを理想とした結果、
彼はそれ以降、数々の賞を総なめするようになったのです。
僕の勝手なイメージですが、
神谷氏ほどの大物ともなると、存在するだけで許されるというか、
女性人気も凄まじいし、与えられた仕事を淡々とやる感じなのかなと思っていたら。
「スタッフからの要求に徹底的に応えてやろう」
という献身的な姿勢が番組始終で垣間見え、
スタッフからの支持も熱く、非常に感謝されている様でした。
僕はそんな神谷氏が、
素直にすごくカッコ良いなと思うようになりました。
神谷氏は入院がキッカケで、パラダイムシフトが発生し、
価値観がガラッと変わり、声優として凄まじい成長を遂げました。
不謹慎な言い方かもしれませんが、
彼にとっての入院は、一概にも悪い事ばかりではなく、
功を奏した部分もあり、まさに文字通り怪我の功名とも呼べたのです。
「人は一度、道を大きく踏み外した方が、本当に正しい道が見えるようになる」
という話をどこかで聞いたことがありますが、
それと同じで、彼にとっては良い転換期だったのだと思います。
さて、神谷氏の話はここで終わりますが。
僕はこの番組を観終わった時、
何とも言えない気持ちになったというか、やるせない想いが溢れてきたんですよね。
それこそ神谷氏は生死を彷徨い、
自分の仕事の在り方、今後の方針を深く反省したというのに。
僕ときたら、ちょっと会社で残業をさせられたり、
仕事がうまくいかなかっただけで、大して努力もせず、改善案も考えず、
ひとりでイライラしたり、悲劇の主人公ぶったり。
まちがっても、プロジェクトの一員として働いている、
という気兼ねがなさすぎる事を、間接的に実感させられてしまったのです。
神谷氏は才能とか、センスとかそれ以前に、
仕事を全うするプロ意識があったから成功したのであって。
間違っても僕みたいに、ぐーたらしたり、
対価を得る事ばかり図々しく考える人間ではなかったし、
僕がイマイチ伸び悩んでいる理由みたいなのにも、それと同時に気づかされました。
あとは良くも悪くも、
「一度挫折をしたり、コンプレックスを抱えた人間って強いんだな」
という事も学びました。
例えば、例題としてはちょっと脱線するかもしれませんが。
「スポーツ選手は末っ子が多い」
って言われているんですよね。
というのも、兄弟で同じスポーツをはじめると、
最初はどうしても発育の関係で、兄姉が有利になるわけじゃないですか。
そして、兄姉は好成績を残すし、
その時点では圧倒的に弟妹よりも、
パフォーマンスは優れているわけだから。
両親は兄姉ばかりをチヤホヤしたりするんですよね。
で、ボコボコにされた弟妹は、
両親を見返すために、両親の目を自分に向けさせるために、
そして、兄姉に勝つために、凄まじい努力を繰り返す場合が多かったりするのです。
しかし、それに対して兄姉は、
挫折を知らなかったり、チヤホヤされるのが当たり前と思ったりして、
意外とダラダラするようになったり。
いわゆる「ウサギと亀」の話と同じ展開なわけですが。
その結果、弟妹は凄まじい成長を遂げ、
屈辱を感じた兄姉はすぐにスポーツの道から離脱する、
というパターンが多々あるんですよね。
まあ、この話の最たる例が、
浅田舞氏と浅田真央氏の姉妹関係になるわけですが。
やっぱり、どこかで一度挫折をしたり、
コンプレックスを抱いた人間って強いんですよね。
神谷氏もそれと同じで、
過去に屈辱を味わったり、絶望を感じた過去があるから、
今ではトップクラスの声優になれたのだろう。
という事を、今回は番組を視聴する上で感じました。
僕も昔はフリーターとかニートとか、
無益な時間を過ごしていた過去もありましたが。
現在では真面目に働いたり、こうやって今も情報発信をしまくったり、
何かしら前に向かって突き進む事ができるようになりました。
しかし、それもこれも、
過去の黒歴史が原動力となって、今を作り出す事ができたのだと考えると、
黒歴史って黒歴史じゃないし、無益な時間っていずれ有益な時間になる気がするのです。
そんな事を考えていると、番組視聴前と視聴後の僕では、
やる気も段違いに湧き上がってきたし、
仕事もブログもメルマガも、何もかもさらに徹底的にやってやろう、
と奮い立つようなりました。
とまあそんな感じで、
神谷氏の背中から学ぶ事はたくさんあったので、
彼のファンは一度視聴をしてみる事をオススメします。
今ならまだyoutubeにもアップされてると思うので。。。
ーーーーーーーーーーーー物足りない方へーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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