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ティラミスを嫌いになる方法

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こんにちは、ちゃんのおです。

 

突然ですが、
今回の記事は、僕のブログに存在する記事の中で、
おそらく一番面白くないと思います。

だけど、これにはちゃんと狙いがあって、
あえて実験的に挑戦してみたいのです。

つまらなかったら速攻で×ボタンを押してください。

 

では、さっそく・・・。

 

僕が小学3年生の時だったか、4年生の時だったか、
いつだったか具体的な時期は忘れたのですが。

僕が生まれて初めて、

「ティラミス」

を食べた時の話になります。

 

学校から帰ってきて、おやつを食べようと思い、
おもむろに冷蔵庫を開けたら、そこに”ヤツ”はいました。

見るからに柔らかそうなフワフワした風貌に、
ココアパウダーというヴェールで全体が包み込まれており、
中身も味もまったく想像ができない、非常にミステリアスな存在。

原始人が生まれて初めて、
「車」を見たら度肝を抜かすと思うのですが。

それと同じで、
僕は最初にティラミスを目撃した時、
冷蔵庫の前で身体が、一瞬硬直したのを今でも覚えています。

まるで黒船の来航を彷彿とさせました。

そして、居ても立っても居られなくなった僕は、
さっそくティラミスを冷蔵庫から取り出し、
すぐさま、口に運んでみました。

「う、美味過ぎる・・・。」

チーズのような濃厚な舌触りに、
ココアの渋み、コーヒー風味の苦み、マスカルポーネのコク、
複数の訴求が同時に僕の舌を刺激し、未曽有の幸福が身体に舞い降りたのです。

当時の僕が、それまでの人生で食べたご馳走の中で、
一番美味しかった食べ物だったかもしれません。

 

さて、その日の夜、
僕は母親にこう告げました。


「頼む!あの美味しいケーキ(?)をもう一度買ってくれ!」
「いや、これからおやつは常に”アイツ”を用意してくれ!」
「冷蔵庫には常に”アイツ”を常駐させてくれ!」


「ん?ああ、”ティラミス”のこと?そんなにハマったのか。笑」

僕の心を掴んで離さない、あのティラミスを、
常に手元に置いておきたい、手中に収めたかった僕は、
これからのおやつタイムは常にティラミスと共に歩もうと。

ティラミスさえあれば、それでいい。
あとは何もいらない。

チョコだろうが、ポテチだろうが、クッキーだろうが、
そんなしょーもないお菓子より、僕はティラミスに首ったけだったのです。

母親に全力で僕のティラミス愛をプレゼンしました。

 

そして、この時から、
僕の幸せな放課後ライフがはじまりました。

学校から帰ってくれば、
常にティラミスが僕を待ち受けているのです。

冷蔵庫を開ければ、彼女はいつも笑顔で僕を出迎え、
僕を偕楽園の世界へと誘ってくれるのです。

毎日毎日毎日毎日毎日。

しかも途中から、母が手作りでティラミスを作るようになり、
冷蔵庫には市販のティラミスと、手作りのティラミスが混合し、
ティラミスまみれの時すらありました。

そして、これは余談ですが、
僕は一人っ子なので、兄弟に奪われる心配もありません。

ぜーんぶ僕の物です。

となってくると、
時には晩御飯が食べれなくなるほど、
気が狂ったようにティラミスを平らげた時もありました。

今思い出しても、
この時は本当に幸せの絶頂だったと思います。

この時は・・・。

 

ある日、確かこの生活リズムが、
1週間~2週間くらい経った日の事です。

僕はいつものように足早に下校道を走り、
「今日もティラミスを食らうぜ!」
と奮起していました。

そして、いつものように冷蔵庫を開け、
お馴染みのティラミスを取り出し、さっそく食べようとした時。

 

急に気持ちが悪くなってきたのです。

 

あんなに美味いはずのティラミスが、
なぜか憎たらしい存在に成り下がった瞬間でした。

食べたくても食べられない自分がそこにはいたのです。

そして僕は、ティラミスをそっと冷蔵庫に戻し、
食欲もなくなったので、横になってゲームボーイでもやってました。

この日から僕は、
2度とティラミスを食べたいと思わなくなり、
いつもどおりのお菓子生活に戻りました。

やれチョコだ、やれポテチだ、やれクッキーだ。

「うめー!やっぱり普通のお菓子が一番だぜ!
なにがティラミスだよ、スカしやがって。二度と俺に話しかけんじゃねえ」

松坂牛だろうと、大トロだろうと、
どんなに美味しい食べ物でも、毎日毎日毎日、狂ったように食べ続けたら、
それは最悪の存在へと成り下がる。

高い授業料でしたが、その法則を知る事ができました。

 

これが僕とティラミスの出会いと別れの話です。

いかがだったでしょうか。
あまり面白くなかったですよね。

でも意外と、最後まで読めちゃったのではないでしょうか。
本当につまらなかったらここまで読めないだろうし。

さて、なぜ今回は、
臆面もなくこんな記事を書いてしまったのか。

その真相はこちらでネタばらしをしているので、
気になった方だけ、是非読み進めていただければと思います。。。

 

 

P.S

最近、10年ぶりくらいにティラミスを食べました。

なんだか懐かしくて切ない、
そしてほろ苦い、昔の記憶が蘇りました。

久しぶりに食べてみると、意外と美味しいですね。

だけど、もう毎日は無理です。
そんな事をしたら、また気分が悪くなると思います。

どうしてあの時は、
あんなにもティラミスに盲目だったのでしょうか。

今考えると、本当に馬鹿でした。

ちゃんと間隔を空けて、
1か月に1回のお楽しみとかにしておけば、
もっと楽しいティラミス人生を送れていたのに…。

 

P.S.2

ちなみに今回の話ですが、
「じゃがりこ」
でもまったく同じ失態を犯したことがあります。

高校生になって給食じゃなくなり、
自分で昼食を購入する生活になった僕は、
毎日毎日毎日毎日、昼食とは別に、
大好きな「じゃがりこ」を購入するようになったのです。

最初の頃はめちゃくちゃ美味しかったですよ。

だけど、ティラミスの時と同じで、
1~2週間くらいしたら急に、じゃがりこが食べれなくなりました。

チーズ味とかサラダ味とか、
バリエーションを変えようとも、気分が悪くなって、
食べたくても食べれないのです。

 

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著者プロフィール



名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
目的もなく、マンネリの人生。

そんな生活から抜け出したい!
自分から攻撃を仕掛けたい!

そこで、情報発信をはじめてみたら、
想像以上にアクセスが伸びて驚く。

もっともっと面白くしていくので、
これからもお付き合い願います!


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