【書評・感想】新庄剛志の「わいたこら。」を読んだら、熱い気持ちが湧き上がった話
こんにちは、ちゃんのおです。
最近僕は、
「わいたこら。」
という、新庄剛志氏が執筆した本を読みました。
僕の中で新庄氏のイメージは、
阪神で活躍しまくった後、イチローと一緒にメジャーに挑戦して、
その後は日ハムに戻って、日本一を達成する。
という超勝ち組、超成功者という印象でした。
しかし、そんな彼が近年、
20億円を騙し取られ、今ではバリ島で細々と、
スーパーで総菜を買って、質素に生活をしていると聞きました。
昔は高級マンションで高級外車を乗り回していた男が、
なぜそんな転落をしてしまったのか。
それがどうしても知りたかった僕は、
彼の著書を読みたくて読みたくて、仕方がなくなってしまったのです。
そして、さっそくAmazonで購入ボタンをクリックし、
家に届くや否やすぐに読み始め、3時間くらいで読了しちゃいました。
さて、そこでさっそく、
「わいたこら。」の書評をしていきたいのですが。
この本で、僕が心に染みたのは、
1.楽しんだヤツが勝つ
2.努力している姿は見せるな
という2点でした。
1.楽しんだヤツが勝つ
この著書には、
「苦しそうにやってるヤツには運が来ない。
楽しんでるヤツには運が来る。」
という彼のメッセージがありました。
彼曰く、ワクワクして楽しみながらやっていると、
自分の実力以上の力が発揮できるけど、
嫌々やっている時点で自分の実力は発揮できないだろう、と。
これは僕自身、常日頃から薄っすら感じていた事だったのですが、
この本を読む事で、疑惑から確信に変える事ができました。
というのも、ちょっとおこがましい話になりますが。
僕の場合だったら、
それこそプログラミングをやったり、ブログを運営したり、
どこかマニアックな分野に従事する機会が多いのですが。
楽しんでる時の方が、
しんどくてもサクサクと作業が進行するし、
逆に嫌々やっている時の方が、
なかなか作業が進行しないんですよね。
例えば、プログラミングに関しては、
僕は参考書を買って、1から独学で勉強したわけですが。
本当はやりたいゲームがあるのに、
それを我慢しながらプログラミングをやっても、
なかなか作業は捗らなかったけど。
ゲームをクリアした後に、満を持して参考書を進めてみたら、
意外とサクサクと楽しく1冊を終わらせる事ができた過去があるんですよね。
つまり、心のしこりを除去した後に、
快適な環境で作業に取り組む事で、楽しい気持ちが湧き上がったし、
真摯に作業に取り組めるようになったんですよね。
他にも、ブログに関しても、
他人から好かれるために、自分が思ってもいない綺麗事を書いても、
なかなかテンションは上がらないし、記事のクオリティは上がらないのですが。
「まあ、嫌われてもいいか」
というテンションで記事を書いてみると、
ゴリゴリに文章が生み出されていくし、自分自身も楽しくなってくるんですよね。
とまあ、万事この調子で、
常に楽しむ事を第一に考え、
もし自分の現状に不満があった場合は、
「今って楽しいかな?」
という事を自問自答して、楽しめていないなら、
それはさっさと辞めちゃった方がいいんだな、と。
発想は幼稚っぽいけど、これはすごく大切な事なので、
それを深く学ぶ事ができたのが良かったです。
2.努力している姿は見せるな
新庄選手が阪神時代の時になるのですが。
コーチとか監督とか、偉い人の前では、
必死に頑張ってるアピールをしているくせに、
普段は手抜きをしている選手がたくさんいたらしく、
「それってカッコ悪いな~」
と常日頃から思っていたらしいのです。
いやいや、むしろ逆だろ、と。
彼は敬遠球を打ったり、天井から空中遊泳をしながら降りてきたり、
何度となく、派手なパフォーマンスを繰り返してきました。
しかし、実はどれもこれも、
裏では何度も何度も入念にリハーサルを行い、
満を持して実際に公の場で披露をしていたらしいのです。
そして、日々のトレーニングにおいても、
わざわざ誰もいない無人の環境で、
歯を食いしばるようなトレーニングをしていたらしいのです。
挙句の果てには、
ゴミ捨て場という劣悪な場所にトレーニング器具を設置し、
わざわざそこに出向いて、トレーニングを行っていたらしいのです。
公共の場ではこれらのエピソードって、
「俺って頑張ってますよ」
というアピールみたいな感じでカッコ悪いから、
徹底的に発表しないようにしていたらしいのですが。
今回の著書では特別に、
当時の裏事情を明かしてくれました。
僕はそんな彼の美学を知って、
「うおおおおお」
という熱い気持ちがガツンと心に染みわたりました。
嫌なことをやる時は、外界との接触を完全に遮断し、
無心になった方が、むしろやる気は沸き起こるし、
行動に対して没頭できる。
という、新庄氏には独特の美学があるわけですが。
この美学って、おそらく誰しもが、
1度は経験した事があると思うんですよね。
例えば僕の場合は、
定期的に外を10kmくらい走っているのですが。
日中の人が多い時よりも、
夜中の誰もいない道路をひたすら走る方が、
気持ちは落ち着くし、走る事に気持ちを専念できるんですよね。
最初は昼間の紫外線が鬱陶しいから、
夜中に走る事にしていただけだったのですが。
無人の環境で走ると、より集中力が増す、
という恩恵は棚から牡丹餅みたいな感覚でした。
だけどこれは、自ずと新庄氏と同じような美学だったというか、
結果的に理想的な環境を生み出していたのだと、
今回の著書を読む事で、彼に共感する事ができました。
みんなで仲良くワイワイ作業をするよりも、
時にはコソコソと人知れず集中した方が、
邪念を消す事ができるし、反骨精神みたいな物が生まれるんですよね。
「世間のやつらは毎日ぐーたらしてるけど、俺は毎日10kmも走ってるぜ…!」
という選民思想みたいなものが生まれ、
走る事が快感というか、やりがいみたいに感じて、
苦痛の要素がむしろ和らぐのです。
もちろん体脂肪率もガツンガツン減るし、
みんなで仲良くヨガをやったり、見えないところではサボってる人よりも、
確実に成果をあげることができるのです。体力も上がるし。
裏では人一倍努力をしているくせに、
「俺は天才だから、ぶっつけ本番で余裕ですけど?」
という新庄氏の美学って滅茶苦茶カッコ良いですよね。
そんなエピソードが細かく、
何個も何個も著書では挙げられていました。
それこそ20億を奪われても、
ケロっとした態度を一貫し、ハッピーな気持ちを忘れない彼の生きざまも記されているので、
落ち込んでいる時には、楽しく読む事ができる著書だと思います。
だからまあ、
「新庄選手は好きだったけど、彼の実態はよくわからなかった!」
という人には、是非お勧めしたい本ですね。
ーーーーーーーーーーーー物足りない方へーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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