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嫌いな相手を不幸にさせる最強の方法

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学校だろうと、職場だろうと、
はたまたネット上だろうと。

どんな場所にでも、
ムカつく人というか嫌いな人って、
出現すると思います。

そしてその度に、そんな相手をいかに論破してやろうかと、
躍起になっちゃう事ってありませんか?

「自分がいかに正論で、お前の意見がいかに間違っているか」

というのを説きたくて説きたくて、
しょうがないって時があると思います。

 

かくいう僕も、子供の頃はその一人で、
相手を論破することに、心血を注いでいた時期がありました。

嫌いな人間と対峙する時は熱も急上昇し、

「大声でしゃべって、相手の気を弱らせよう」
「言葉尻の音を高くして、主張を押し通そう」
「相手の会話を遮って、こっちのペースに持ち込もう」
「早口で捲し立てて、相手の思考時間を削ろう」

みたいな小賢しいテクニックを駆使して、
相手を言い負かすことををひたすら企み続けていました。

挙句の果てには、
もはや毒舌とか口喧嘩の域を越えて、
普通に殴り合いの喧嘩に移行する時も珍しくありませんでした。

ちなみにリアルファイトは弱いので、ボコボコに負けてました…。

今考えると、最悪の子供だったと思います。

さすがに高校進学した頃には、
必死に口論したりするのもカッコ悪いと気づきはじめ、
それ以降はほとんど口喧嘩をしなくなりましたが。

 

しかしある日、ひょんなことから、
僕は衝撃的な事実を知ることになりました。

それは、
「相手を論破しちゃうと、相手が賢くなちゃう」
ということです。

そこでこれから、その旨を証明するために、
これから具体的な事例を挙げたいと思います。

 

僕は将棋が好きで、棋力こそ弱いですが、
たまに気分転換で打つのですが。

やっぱりいつも、
対局相手からフルボッコに打ちのめされる事が多々あります。

そして、半ば涙目になりながら、
対局後に相手と棋譜を並べたり、検討する事が多いのですが。

実はこれって、気持ちとは裏腹に、
すごく幸せな状況だったりもするのです。

なぜならば、
「将棋というのは、負けた方が棋力は向上する」
という法則が存在するからです。

 

将棋をやった事がない人にはイマイチわかりづらいかもしれませんが。

対局に勝った時って、
気分こそスカッとして気持ち良いのですが。

調子に乗って、検討を手抜きしてしまう場合が多く、
棋力が向上しづらいのです。

さすがにプロの場合は、
慢心もないので、勝った時にも学びは大きいのでしょうが、
素人の場合は負けた時の方が、学びは大きいと断言できます。

「なぜあの時、飛車を容易に切り捨ててしまったんだ…。」
「あそこの場面は飛車じゃなくて、銀でコストを節約すれば勝てたかもしれないのに…。」
「なまじっか序盤の頃に、歩を複数枚奪取できちゃったせいで、
プレイイングにおごりが発生してしまった…。」

 

ちくしょおおおおおおおおおおおおお

 

みたい感じで、対局に負けた時は、
やっぱり悲しみやイラ立ちこそ発生してしまうのですが。

しかし、それと同時に、
いかに過去の自分が未熟だったかということに気づかされます。

そう考えると、対局というのは基本的に、
負ければ負けるほど未来の自分に投資される結果となります。

 

むしろ対局に勝ってしまうと、
「終わり良ければ総て良し」
というマインドが働いてしまい、自分に慢心するようになります。

本当はもっと楽に勝つ改善策があったのに、
「まあいっか。勝てたし♪」
みたいな感じで、検討を手抜きしてしまい、
成長の妨げになっちゃうんですよね。

囲碁とか将棋とか、
ボードゲームをやったことがある人なら、
あるあるネタとして、この心境に共感していただけると思います。

 

さて、勘の良い方はすでにお気づきだと思いますが、
口喧嘩も将棋とまったく同じです。

相手を論破すればするほど、
論破された側の人間は成長することができます。

後学に活かすことができますからね。

最近僕はその事実に気が付き、愕然としました。

つまり当時の僕は、
相手を論破することで、嫌いな相手を全力で賢くしちゃっていたのです。

言い換えるならば僕は、
「授業料0円で嫌いな相手に講義をする超親切講師」
としての一役を買ってしまっていたのです…。

 

しかも何が悲しいって、
なまじっか自分は勝っちゃってるから
自分は賢くならないのに、嫌いな相手は賢くなっちゃうという点です。

試合には勝っていたのかもしれませんが、
完全に勝負には負けていました。

相手は成長するが、自分は骨折り損のくたびれ儲け…。

考えれば考えるほど尚更に、
僕は相手を論破することを生き甲斐にしていた、
過去の自分が憎くてしょうがないのです。

もし昔の僕のように、
嫌いな相手を論破することに、快感を覚えている人は要注意です。

そんなことをすると、
あなたの嫌いな相手はなぜか成長をしちゃいます。

 

例えば、
「お前息臭いよ、歯が黄ばんでて気持ち悪いよ。歩き方おかしいよ。」
みたいに相手を攻撃をすると、確かに傷つける事には成功するんですけど。

「なるほど!俺って口臭があったのか!よし、じゃあブレスケア商品買いまくるか。
俺の歯って黄色いのか…。じゃあ、歯医者でホワイトニング予約してみるか。
え!?俺って歩き方おかしいのか…。じゃあ接骨院で骨盤の歪みを治すか。」

みたいな感じで嫌いな相手が、あなたをキッカケに学習してしまいます。

これってやっぱり、嫌いな相手が成長する事になってしまうので、
幸せに近づいてしまう事と同義なのです。

そうじゃなくて、けっきょく相手を言い負かさずに、
現状維持をしてもらう事が、一番の攻撃手段だったりするのです。

 

嫌いな相手には関わらない。

どうしても関わるならば、なるべく成長させないように論破をしない。

それこそが、
「嫌いな相手を不幸にする最強の方法」
だと僕は思います。

だから僕も、嫌いな相手は論破してしまわないように、
細心の注意を払うようになりました。

殴るでも蹴るでもなく、
「相手を成長させない」
というのが、最強の攻撃方法だと僕は思います。

 

でもやっぱり、
ついつい言い返したくなっちゃうから、
これが想像以上に難しいんですけどね。汗

 

P.S

相手に論破された時って、
悲しかったりイライラしたりするかもしれません。

しかし、発想を転換すると、
むしろ自分の知識経験は向上されるので、
ある意味でおいしい環境とも考えられますよね。

「大切な事に気づかせてくれてありがとうございまーす^^」

という感謝の念すら湧き上がる事に成功するので、
これはピンチはチャンスって話と似ているかもしれません。

 

P.S.2

たまに他人のブログを読んだりすると、
読者に喧嘩売ったり、読者と口論になっている記事を見かける時って、
珍しくないと思います。

僕はあれが絶対に嫌で、
そんなことをすると、アンチが賢くなっちゃうじゃないですか。

「アンチが学習して、知恵をつけちゃう」

というのが僕は絶対に嫌なのです。

だから僕は、ブログなりメルマガを運営する上で、
もし僕に対して批判とか、理不尽な物言いがあっても、
なるべく相手を論破はしないように気を付けていきたい。

と思うようになりました。

 

とはいっても、想像以上に僕のブログの読者さん達は、
頭が良い人が多く、不快な気持ちになる事もなく、
日々、活動を応援していただけているから本当に助かっています。

理不尽な読者とか、クレームも今のところ来ていないので、
現時点では取り越し苦労なのですが、今後も気を付けていこうと思います。

そんな旨を自分に言い聞かせるために、
今回はあらためて、思いの丈を記事として書き殴ってみました。

 

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著者プロフィール



名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
目的もなく、マンネリの人生。

そんな生活から抜け出したい!
自分から攻撃を仕掛けたい!

そこで、情報発信をはじめてみたら、
想像以上にアクセスが伸びて驚く。

もっともっと面白くしていくので、
これからもお付き合い願います!


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