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「カメラを止めるな」を観たら、集客の本質がわかった

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こんにちは、ちゃんのおです。

 

先日、「カメラを止めるな」を観てきました。

この映画は上映劇場数も非常に少なく、本来はマニアックな映画なのですが、
「面白過ぎる!」
と話題沸騰で、凄まじい来場者数と圧倒的人気を誇っています。

それを聞いた僕は、
居ても立っても居られなくなり、さっそく映画館に足を運んだ次第でした。

ちなみに田舎者の僕は、
近所の映画館では上映されていなかったので、
わざわざ都内の映画館まで足を運び、やっとこさ観る事ができました。汗

 

さて、感想についてですが、
さすがに現在も上映中の映画なので、ネタばれは避けますが、
噂通りの面白さで、期待を裏切らない内容で非常に満足しました!

ストーリーも斬新で、伏線も随所に張り巡らされており、
「低予算でも面白い映画は撮れますけど?」
という製作者のハングリー精神みたいなものを感じさせられました。

世の中には、
人気俳優、高額予算、豪華脚本、
膨大な製作費を投じたにもかかわらず、それでも採算が取れずに大赤字な映画もあるわけで。

それなのに、「カメラを止めるな」は、
純粋に面白さを追求した結果、
低予算でありながらも、ハイクオリティの映画に仕上げる事に成功したのです。

挙句の果てには、
僕みたいな田舎者を片道1時間をかけてまで、
わざわざ都内の映画館にまで呼び込むほどの集客力も実現させ、
しっかりと面白いコンテンツを提供させてくれたのです。

ふと、そんな事を考えると、
色々と感慨深い心理というか、法則みたいなものを肌身で感じました。

 

「面白ければ、場所はどこでもいい」

 

昔って、せっかくの面白いコンテンツも、
発信媒体が貧弱であるが故に、陽の目を浴びれず、
埋もれていった才能ってたくさんあったと思うのですけど。

今の時代は面白い物さえ発信していれば、
オーディエンスはちゃんと適正に評価してくれるというか、
色眼鏡なしで称賛してくれるようになったのです。

そして、逆に言えば、
媒体の発信力が強力だからって、低クオリティのコンテンツを発信してしまうと、
容易に埋もれてしまう危険性があるんですよね。

 

ちょっと話は脱線しますが、
昔って漫画業界だと少年ジャンプが一強だったじゃないですか。

とりあえずジャンプに連載されている漫画は安泰で、
無名の漫画家が最短距離でてっぺんまで駆け上がる媒体として、
最強の土俵だったと思うんですよ。

自分の描いた漫画が少年ジャンプに掲載されるってのは、
最高の漫画家冥利というか、最終到達地点だったと思うんですね。

それくらい昔の少年ジャンプというのは、
最強のブランド力を誇っていたと思います。

昔は・・・。

 

ここ数年、少年ジャンプで掲載されている漫画は、
目まぐるしい変革を遂げています。

ナルトが終り、ブリーチが終り、こち亀が終り、銀魂が終り。

そんな中で、ふと、
最近のジャンプに目を通してみると、僕の知っている漫画はもはや、
「ワンピース」しか存在していませんでした。

※ハンターハンターは例外として

あまり知られていないかもしれませんが、
現在のジャンプって、しょっちゅう新連載が登場したと思ったら、
すぐに打ち切りになって、凄まじい回転率で新陳代謝が行われています。

・・・。

どうやら、
「少年ジャンプで連載された!これで漫画家として勝ち組だぜ!いぇい!」
という時代はとっくに終焉を迎えたみたいです。

 

しかし、それと同時に、
「面白い漫画さえ描いていれば、掲載されている雑誌はどうでもいい」
という風潮が発生するようになりました。

現在、「進撃の巨人」を連載している「諫山創先生」は、
プロとしてデビューする前に、一度、
少年ジャンプに自身の作品を持ち込んだ過去があったらしいのです。

いわゆる進撃の巨人の試作品というか、
前身となる金の卵を提供したわけですが。

ジャンプ編集部の反応は、
「漫画じゃなくて、”ジャンプ”を持って来い!」
という無情な返答だったのです。

そこで門前払いを受けた諫山創先生は、
他の出版社に進撃の巨人を持ち込んでみたところ、
無事に華々しいデビューを飾り、今はトップクラスの漫画家として返り咲く事ができました。

 

この一件に関して、賛否両論はあると思います。

ジャンプにも作風というか秩序がありますから、
進撃の巨人はジャンプの流派に合っていなかったのでしょう。

しかし、どんな理由があれども、
ジャンプは「進撃の巨人」を逃したという事実は変わりません。
他の雑誌に諫山創先生というドル箱を流出してしまったのです。

せっかく鴨が葱を背負って来たのに、
その千載一遇のチャンスをみすみすと逃したのです。

そして現在のジャンプは、
未だに20年以上前から連載されている「ワンピース」におんぶにだっこで、
新たなニューカマーが不在の閉鎖的な雑誌になってしまったのです。

勿論、ジャンプ衰退の原因は他にも多々あると思います。

だけど最大の要因は、
変化を嫌い、昔取った杵柄に胡坐をかいて、
新しい息吹を一刀両断し続けた結果が、
今のジャンプが天下から引きずり降ろされた理由だと思うのです。

読者も馬鹿じゃないから、
「ジャンプに連載されてるからって面白いわけじゃない」
という事実は百も承知なのです。

これと似た話で、テレビCMなんかも同じですよね。

昔はとりあえず新商品が完成したら、
話題の芸能人にCMで宣伝させとけば、
無思考の視聴者が愚直に購入してくれたから楽だったんですけど。

今の視聴者って、購入する前にちゃんとネットとかで真価をチェックするし、
CMとか広告の情報を鵜呑みにして、
簡単に財布の紐を緩める時代は終焉を迎えたんですよね。

 

さて、話は長くなりましたが。

この風潮って、最高の環境というか、
ちゃんと真摯に魅力的で面白いコンテンツを発信している立場からすると、
夢のようなシチュエーションだと思うんですよね。

実際に「カメラを止めるな」は、
無名の出演者と、低予算で、上映劇場数も少なかったのに、
面白かったわけだからぶっちぎりの集客力を実現できたわけだし。

そんな大切な事を「カメラを止めるな」という映画から、
僕は改めて学ぶ事ができたし、勿論、面白くて食い入るように視聴できたので、
非常に有意義な時間を過ごす事ができました。

往復2時間かけてまで、映画館に出向いた甲斐がありました。

そして、僕自身も素人の一般人ですが、
ちゃんと面白い記事さえ発信すれば、ブログにもっと人が集まるし、
言い訳をしないで、真摯にブログに向き合おうと奮い立った、今日この頃でした。

 

P.S

現在も飛ぶ鳥を落とす勢いの進撃の巨人ですが、
「Q.進撃の巨人がどの雑誌で連載されているか知っていますか?」
という質問を多くの人にしてみると、面白いですよ。

 

「単行本派だからわからん!」
「アニメしか観てないからわからん!」

 

という返答が非常に多いので。

ちなみに答えは「別冊少年マガジン」になります。
おそらく大半の人は雑誌名すら聞いたことがないと思います。

だけど、それくらい発信媒体ってのはどうでもいいのです。
面白いコンテンツさえ生み出せば、勝手に広まる時代なのです。

「名前は名乗るもんじゃねえ!轟くもんだ!」

という大味な論法が通用する時代になったと思うのです。

 

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著者プロフィール



名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
目的もなく、マンネリの人生。

そんな生活から抜け出したい!
自分から攻撃を仕掛けたい!

そこで、情報発信をはじめてみたら、
想像以上にアクセスが伸びて驚く。

もっともっと面白くしていくので、
これからもお付き合い願います!


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