【クローズ】ブルが四天王の1人になれた理由
こんにちは、ちゃんのおです。
僕は学生時代、
「クローズ」という漫画が凄く好きで、
何回も何回も読みまくっていたのですが。
今となっては、内容も薄っすらとしか覚えていなかったので、
最近久しぶりに全巻読み返してみる事にしました。
すると、当時はわからなかった、
クローズの新たな魅力が、今になって発見できました。
それは大人になった今だからこそ、
やっとこさわかるようになった、新たな魅力だったのです。
そこで今回は、さっそくこの場を借りて、
興奮が冷めやらぬうちに、その魅力についてを語っていきたいと思います。
クローズという作品は、
ヤンキーがひたすら喧嘩を繰り返し、
男と男の友情を語り合う作風になっているわけですが。
その中で、特に強い4人を、
「四天王」と評し、みんなから崇め奉られていました。
その4名とは、
・坊屋春道
・九能龍信
・美藤竜也
・古川修(ブル)
の4人であり、彼らには舎弟も多数存在しており、
この物語のキーパーソンとして最後まで君臨するわけですが。
この四天王の関係性って、
客観的に考えると、明らかにおかしいんですよね。
というのも、四天王と評するからには、
まるで4人とも同じような実力であると勘違いしてしまいますが。
実はこの中で、明らかに戦闘力が弱い男が存在していました。
それは何を隠そう、
「ブル」
に他なりません。
主人公の春道は作中でも最強の男です。
そして、龍信と美藤は、
戦闘力は作中でもトップクラスであり、生涯のライバルです。
そして、この3人は凄まじい戦闘力を買われ、
「パルコアンドデンジャラーズ」
という、武闘派集団を結成されたほどでした。
だからこの3人は四天王入りするのはわかるのです。
が、しかし・・・。
ブルは3人と比べて、明らかに格が一枚落ちます。
どう考えても、四天王扱いするには無理があります。
作中でもほとんど喧嘩をせず、
大して強くない脇役とも拮抗してしまう程度の実力なので、
ぶっちゃけブルは、あまり喧嘩は強くないのです。
ポケモンに例えるなら、
「サンダースとシャワーズは強いけど、ブースターは弱いよね」
「フリーザーとサンダーは強いけど、ファイアーは弱いよね」
みたいな感じと似ています。
だけど、他の3人はブルを四天王の器として認め、
挙句の果てには、最強の男である春道は、
「ブルには勝てないかもしれねえ。
強さとかじゃなくて、人として勝てる気がしない。」
という謎の声明を最後に残したのです。
僕は昔、この話を聞いた時、
チンプンカンプンで意味がわかりませんでした。
「なんじゃそりゃ」
という感じで、
イマイチ腑に落ちなかったのですが。
大人になった今、
あらためてクローズを読み返してみたら、
この意味がわかるようになったのです。
春道、龍信、美東、そして他のヤンキー達は、
ただひたすら最強の座を追い求め、
誰が強いとか弱いとか、そんな事に執着し続けるわけですが。
ブルだけはちがうんですよね。
困っている人がいたら助けたい、
みんなと仲良くなって、楽しい時間を生み出したい。
という大局的に物事をとらえ、
その夢を実現するために、結果的に喧嘩の世界に乗り込んだのです。
で、ブルは大して強くないからこそ、
弱い立場の気持ちもわかるし、何か悩んでいる人の気持ちにも、
人一倍親身に寄り添う事ができるのです。
そして、彼に感謝を抱いたヤンキー達は、
「ブルのためだったら、一肌脱ぐぜ!」
という志の高い組織として、機能するようになったのです。
これは、他の四天王の3人にはできない能力であり、
大勢を従えるという「求心力」では、
ブルの右に出る者は、作中にはいなかったのです。
喧嘩の強い人間はいくらでもいるし、つまり代わりが利くのですが、
求心力というのは、代用が利きづらい能力だと思うんですよね。
この事実を知った時、僕はふと、
今までの自分の立ち振る舞いを見返してみる事にしました。
例えば、このブログに関してだと、
「自分が面白いと思った記事を書きまくりたい!」
というスローガンの基、
僕は日々、記事更新に明け暮れていたわけですが。
この考え方って、それこそブル以外のヤンキー達と同じで、
短絡的な観点というか、大局が見れていない考え方であると、
ふと、思うようになったのです。
けっきょくブログというのは、
誰かに見てもらってナンボ、評価されてナンボだし、
読者の立場に寄り添ってはじめて人気が確立されます。
ひたすら喧嘩の強さを追い求めても、
一概にもそれが、求心力に繋がらないのと同じで、
自分が好き勝手に文章を書き殴ったところで、
一概にもそれが、アクセス数という名の求心力につながらないのかな、と。
そんな事を、考え込むようになったのです。
もちろん、勝負の世界でしのぎを削る立場なら、
他人を蹴落としてでも、這い上がってやろうという根性も、
時には必要な時があるのかもしれません。
しかし、ブログは勝負の世界ではないし、
求心力とか客観性が求められる世界なわけで、
じゃあ、今までの考え方ってまちがってたじゃん。
という事を、僕はクローズを読みながら、
ブルという登場人物のおかげで学ぶ事ができました。
そして、それを意識すれば、
もっとブログのアクセス数も増えるのかなと。
それこそ今までは、
ブログを喧嘩とかスポーツと同じような感覚で、
勘違いしていた部分が自分にはあったような気がしました。
読者の気持ちを考えず、
独りよがりに暴走していた過去の自分を振り返って、
「俺って器ちっせー、ダッセー。」
という情けない気持ちになってきたんですよね。笑
で、最後にクローズの話にもどりますが。
この年で冷静にクローズを読んでみると、
ブルが登場人物の中で、一番カッコ良く見えたんですよね。
四天王の中で、いや登場人物の中で一番、
「友達になりたい、こいつを応援したい」
と思わせるキャラクターでした。
そりゃ強さとかルックスでは、
他にいくらでもカッコ良いキャラは存在するわけですが。
ブルには言葉では説明できない、
じんわりとした温かい気持ちにさせる力があるというか。
これが、大人になった今、
あらためてクローズを読み返した結果、
発見する事ができた新たな魅力になります。
もし僕みたいに、長い事クローズを読んでいない人は、
ぜひもう一度読み返してみてください。
喧嘩ばっかりの漫画ですが、
意外と考えさせられるシーンが多々ありますよ。笑
ーーーーーーーーーーーー物足りない方へーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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