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ウメハラが勝てなくなった理由

2017.12.13

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人間誰しも、劣化はしたくないですよね。

その証拠に、漫画とか映画でも、

「不老不死を目指すが、志半ばで諦める」

という訴求の作品は腐るほど存在しています。

やっぱりいつの時代も人類は、
「劣化」という呪縛からいかにして開放されるか、
という事に怯えながら、日々を送り続けていると思うのです。

 

さて、そこで今回は、
「劣化しない力を手に入れる方法」
について、僕も真剣に語っていきたいと思います。

 

と、その前に。

突然ですが、僕はたまに、
格闘ゲームの対戦動画を観る時があるのですが。

その中でも特に、気になって気になってしょうがない人物がいます。

 

それは言わずもがな、ウメハラという男です。

 

彼は格闘ゲームの世界に、まるで彗星のごとく現れ、
古今東西の格闘ゲーム大会で優勝タイトルを総なめして、
今もなおカリスマとして君臨しています。

ご存じない方に理解してもらうならば、

・野球界のイチロー
・将棋界の羽生名人
・漫画界の鳥山明

みたいな感じで、
格闘ゲーム界の権化はまさしく、ウメハラで満場一致のはずです。

それくらい一時代を築いた功労者なのです。

 

さて、そんなウメハラですが、
最近はめっぽう、試合で勝てなくなってしまいました。涙

昔は大会という大会があれば、
「どうせ優勝はウメハラだろ」
みたいな風潮すらあったのに、今となっては、

「え、ウメハラがベスト16進出かよ!どうなってる!?」

みたいな感じで、
まるで上位にランクインする事すらも、
奇跡みたいな扱いをされるようになってしまったのです。

 

それにしても・・・

なぜここまでウメハラ氏が勝てなくなってしまったのか、
僕はふと考えてみたのですが、ある事に気が付きました。

 

そもそも、
「Q.ウメハラ氏が勝てなくなってしまった理由とは?」
という質問をすると、おそらく殺到する回答が、

・老化で反射神経が落ちた
・グローバル化が進んで、大会に参入する外国人が増えたから

このあたりが筆頭に挙がると思います。

この意見は、もちろんその通りで、
これはべつに格闘ゲームに限らず、あらゆる分野で該当しますよね。

例えば、イチローは今でも伝説として語り継がれていますが、
最近はやっぱり老化の影響もあってか、成績が落ちてしまい、

「メジャーはもう無理だ!そろそろ引退だ!」

という声もあがってしまいます。

他にも例えば、昔は、
「日本製」というブランドは圧倒的支持率を誇り、

「日本の技術力は世界一!」

って叫ばれていた時代もありましたけど、
今となっては、日本人の多くはアメリカ製のiphoneを握ってるし、
家電家具も韓国製とか中国製の割合が急増しました。

 

とまあこんな具合に、

・老化
・グローバル化

という要素がキッカケで、
伝説の神話が一瞬にして崩壊する事は珍しくないのです。

そして、ウメハラ氏も老化が原因で反射神経が落ちたり、
外国人プレイヤーの参入がキッカケで、勝率が下がってしまうようになったのです。

 

さて、ここまでは周知の事実だし、
わざわざ特筆するほどの事でもないのですが。

そんな事を考えながら、
最近僕は、「ヒカルの碁」という漫画を読んでいたら、

「あれ、ウメハラが勝てなくなった理由は他にあるのかも?」

と考え込んでしまったエピソードが発生したので、
それをこれからお伝えしたいと思います。

 

と、その前に、
「ヒカルの碁」のストーリーを簡単に説明すると。

鎌倉時代に最強だった碁打ち名人が平成の時代に蘇り、
現代の囲碁棋士たちをボコボコにするという物語なのですが。

これって格闘ゲームだと、まずあり得ない話なんですよね。

例えば、
「ストリートファイター2」
という有名な昔のゲームが存在しますが。

じゃあ「ストリートファイター2」が得意だった人は、
次回作の「ストリートファイター3」も得意なのか?

というと、一概にもそうとは言い切れないのです。

格闘ゲームを知らない人からすると、

「格闘ゲームなんてパンチとキックばかりで、同じような物じゃないの?」

と思うかもしれませんが、そんな甘い話ではなく、
それぞれのソフトごとによって、操作性であったりゲーム性は著しく変わり、
やっぱり実力はその都度で変わっちゃうんですよね。

これってつまり、
2の世界で実績やキャリアを築いたとしても、
3が登場した後は、必ずしも通用するとは限らない怖さがあるのです。

その結果、昔取った杵柄の人って、
周りから中傷されてしまう危険性も発生してしまいます。

初心者
「へえ、君って2は得意だったのに、3は下手糞だね」

みたいな事を平気で言われちゃうのです。

 

これってすごく屈辱的だと思いませんか?

・2が得意でも3は不得意
・3が得意でも4は不得意
・4が得意でも5は不得意

こんなケースが、格闘ゲーム業界では頻繁に発生しており、

「この前まで強かった人が、一瞬で無名になってしまう」

という可能性を孕んでいるのが、
格闘ゲームの面白くもあり、恐ろしい部分でもあるのです。

新作ソフトが発売されてしまったら、
プロも素人もみんな一緒に、また横一列でスタートをしなくてはいけないのです。

だから、全盛期のウメハラが現代に蘇ったとしても、
格闘ゲームの世界ですぐに最強になれるかというと、
そんなことはありえないのです。

なぜならば、10~20年も昔の格闘ゲームなんて、
今となっては、もはや競技人口が微々たる物ですからね。

昔のゲームが得意でも、自慢にならないですよね。

例えば、そろばんが得意な人間って、昔は重宝されましたけど、
「電卓」が登場した現代において、
そろばんスキルの需要はほとんどなくなってしまったわけで。

それと同じで、「ストリートファイター2」をどんなに極めても、
「ストリートファイター3」が発売した瞬間に、
そろばん能力と同じで、需要が小さい存在になってしまうのです。

 

最近のウメハラ氏が勝てなくなった最大の理由とは、
老化でもなければ、グローバル化の波に飲まれたわけでもなく、

「定期的に新作ゲームをはじめて、過去の実績が利用できないから」

というのが一番の理由じゃないのかな~、
と、僕は思っている所存です。

 

そう考えると、囲碁ってお得ですよね。
一度強くなっちゃえば、永遠に強いままでいられるんだもん。

格闘ゲームとちがって、ルールはずっと同じままだから、
ある日突然、実績やキャリアを取り上げられる心配もありません。

そして大半の外国人は、囲碁をやろうともしないので、
グローバル化の風潮なんて知ったこっちゃないのが囲碁界の常です。

僕はこの事実を、
「ヒカルの碁」を読んでいる最中に、
ふと気が付くようになりました。

 

そして、ふと僕は考えたのですが、
「文章力」というのも、劣化しない能力の1つかなと思うのです。

こうして僕はブログを運営しているわけですが、
ブログって基本的には文章を書き続けるだけなので、
「劣化」という概念が存在しない世界になります。

文章力に新しいも古いも、劣化もへったくれもないわけで、
過去の名作は、作者の死後も永遠と語り継がれているのが現状です。

文章力というのは、
野球みたいに若いから有利とか、おっさんだから不利とか、
年齢におけるアドバンテージも存在しません。

そして、外国人って日本語を操る事ができないから、
日本でグローバル化が進行したとしても、
日本人の文章力が外国人に負ける事はありえないのです。

翻訳機能を利用したところで、言葉の微妙なニュアンスは翻訳しきれないし、
日本の文化を踏襲した上での文章を生み出すことができないわけで。

となってくると、外国人の力では、
日本人からの共感を得られる文章を、
生み出すことは困難を極めると思うのです。

つまり電化製品業界みたいに、
ある日突然、外国人に日本の市場が荒らされる心配がないのです。

ブログやメルマガなどの文章の世界では、
あくまでも、日本人だけの低い倍率の中で戦う事ができちゃうのです。

 

こんな感じで、考えれば考えるほど、
文章力を磨き上げて、世に発信するという行為は、
凄まじい可能性を秘めていると何度も再認識させられるのです。

最新の電化製品も、いずれポンコツ扱いされる。
最強の野球選手も、いずれ爺さん扱いされる。
絶世の美女も、いずれ婆さん扱いされる。

しかし、囲碁の棋力とか、文章力というのは、
基本的に劣化もしないし、外国人に邪魔もされづらいし、
未来永劫に実力を輝かせ続ける事も可能なのです。

 

ふと、この記事を書いている最中に僕は、
あらためて自分がコンスタントに文章を書き続ける理由を、
今一度再確認できました。

もちろん日々のブログ更新をサボりたくなる時もありますが、
サボらずに頑張り続ければ、
文章力という名の「劣化しない能力」が向上しまくるわけだから、
僕は立ち止まるわけにはいかず、これからも文章を書く事を辞めないでいこうと思います。

 

 

P.S

ちなみに今回の記事は、
ウメハラ氏の著書を何冊か読んだ上での感想となります。

彼自身、様々なタイトルのゲームを渡り歩き、
その都度新しいゲーム性に苦戦をしながら、日々研磨しているみたいです。

常に己の実力だけで、
外国人と戦い続ける彼の姿勢には驚かされます。

しかし、囲碁や将棋や文章力とちがって、
毎回毎回、新作ゲームが発売する度に、ルールを変更させられて、
一般人と横一列の扱いにされてしまうのが、

「大変だろうな~」

と思っているのが正直なところです。

(本人からしたら大きなお世話でしょうけど。。。)

 

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名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
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