スラムダンクよりあひるの空の方が好き
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こんにちは、ちゃんのおです。
バスケ漫画と聞くと、多くの人は、
「スラムダンク」
を真っ先に連想すると思います。
いや、バスケというよりも、
もはや「スポーツ漫画」というくくりでも、
スラムダンクがナンバーワンの漫画として挙がるかもしれません。
が、しかし。
僕にはスラムダンクよりも好きなバスケ漫画が他にあります。
それはお題の通り、
「あひるの空」
というバスケ漫画になるのですが。
僕は過去に、
「スラムダンクよりあひるの空の方が好きだ!」
という旨を公の場で叫んだところ、
スラダンファンからボロカスに叩かれてしまった経験があるので、
それ以降はトラウマで、口を閉ざすようになったのですが。
「このブログでは僕がルールだ!」
とまでは言わずとも、
自分の気持ちに嘘をついても面白くないので、
今回はその旨を、好き勝手に叫んでみようかと思います。
と、その前に、
まずは大前提としてお伝えしますが。
スラムダンクは本当に面白い漫画です。
作画にしろ、ストーリーにしろ、キャラクターにしろ、セリフ回しにしろ、
あらゆる観点で日本でも最高峰の漫画だと思います。
これ以上に、面白いスポーツ漫画があるなら知りたいくらいです。
とまあ、こんな感じで、
「スラムダンクがいかに面白いか」
というのは、すでに百も承知しているつもりです。
でも・・・。
僕はスラムダンクを読む度に、
「面白い!」と感動する反面で、ちょっとだけですが、
「不快感」
も同時に抱いてしまうのが、
正直なところだったりもするのです。
というのも、例えば、
主人公の桜木って、ファールを連発しても悪びれなかったり、
挙句の果てには、相手のユニフォームを掴んでインチキしたり。
普通にDQN丸出しで、
もし現実世界に存在すると考えたらゾッとするし、
不愉快なキャラクターだと思います。
そしてやっぱり、イマイチ腑に落ちないのが、
最初からいきなり初心者なのにレギュラーを獲得したり、
さらには数か月で、あっさり全国大会に出場したりするんですよね。
つまり、才能さえあれば、努力はいらない、
凡人はバスケをやっても、桜木みたいな天才にボコボコにされるだけなんだろうなぁ、
と感じずにはいられないのです。
とまあこんな感じで、
要所要所の部分でスラムダンクを素直に好きになれない面も、
多々あったりするのも正直なところです。
だから僕は、スラムダンクを読んでいても、
両手離しで主人公チーム(湘北高校)を応援できないというか、
キャラクターに自己投影する事ができなかったりします。
なので、ぶっちゃけた話、
桜木が最後の最後に、大怪我をしてしまった場面に対して、
「因果応報でしょ」
という刹那の感情を、
抱いてしまう自分もどこかにいました。
(根性腐っててすみません!)
とはいっても、
「ヤンキーが更生するストーリーだし、まあいっか」
「桜木が紳士だったら、それはそれでいけ好かないか」
という現実も弁えていたので、
相も変わらずにスラムダンクを愛読していたのですが。
僕が高校生になった頃、
友人達の間で「あひるの空」というバスケ漫画が、
なぜか急に大流行した時期がありました。
しかし、当時の僕はその風潮に対して、
「どうせスラムダンクの方が面白いでしょ」
という気持ちがあり、なかなか読む気が起きなかったのですが。
あまりに友人達がオススメするので、
次第に僕もいてもたってもいられなくなり、
騙されたと思って、「あひるの空」を読んでみることにしたのです。
すると僕は、なまじっか期待していなかっただけに、
「あひるの空」が想像以上に面白かった事に、
度肝を抜かされてしまいました。
まず、僕があひるの空を読んで最初に驚いたのが、
「主人公がちゃんと努力をする」
というところでした。
「いや、当たり前でしょ」
と思うかもしれませんが、
スラムダンク、テニスの王子様くらいしか、
スポーツ漫画をまともに読んだ事がなかった当時の僕は、
「主人公は天才だから、ほぼ努力をしない」
という固定観念が根付いていたのです。
それなのに、あひるの空の主人公(車谷空)は、
身体がボロボロになりながら合宿をしたり、
それでも試合に負けまくって、もがき苦しみ続けていたのです。
もちろん主人公の空以外にも、
凡人キャラは他にも多数存在しており、
彼らにもスポットライトがしっかり当たっているのです。
そもそもバスケというスポーツは、
「身長」がかなり重要な競技なので、どうしても努力だけでは、
「絶対に到達できない壁」というのが存在すると思います。
その壁の高さは、
野球やサッカーの比じゃないと思います。
(バスケの世界では、180cmですら小柄の部類になるので。笑)
しかし、車谷空は、
チビなのに人一倍努力を続けるし、
挙句の果てには、母親が死んでもへこたれず、
バスケに対して一途に立ち向かっていくのです。
そんな姿勢を魅せ続けられた僕は、
いつの間にか、食い入るようにあひるの空を読み漁るようになっていました。
(もちろん空は、桜木とちがってマナー違反もしないし)
この面白さを現実世界で例えるならば、
「クールなプロ野球よりも、泥だらけの甲子園に感動しちゃう!」
という意味合いに近いのかもしれません。
もちろん、漫画としてのクオリティは、
あひるの空よりもスラムダンクの方が、多くの人は称賛すると思います。
しかし、僕が注目しているのはそんなところではありません。
僕が漫画を読む時に、一番大切にしているのは、
「人間味」
という部分なのです。
つまり、
「いかに読者の自分が、主人公に自己投影することができるか」
という部分が最重要だと思っています。
天才がやりたい放題に無双する漫画よりも、
凡人が天才に食って掛かる作風の方が、
僕は読んでて心がジーンとしちゃうんですよね。
そして、その一点で、
漫画の良し悪しを定義するならば、
僕はスラムダンクよりもあひるの空の方が好きだったりするのです。
面白いのはスラムダンクなのかもしれませんが、
どっちが好きかと問われたら、僕にとってはあひるの空に軍配が上がるんですよね。
P.S
今回の記事は、
「本当はスラムダンクよりあひるの空の方が好きだけど、
批判されるのが怖くて公には言えない…」
という、ごく一部の同志のために、
代弁する形で発信してみました。笑
あとはやっぱり、
「あひるの空?スラムダンクの方が面白いんじゃないの?」
という未読の方にも、
魅力が少しでも伝わってくれればいいなぁ…。
P.S.2
我々日本人にとって、
「水道水が飲める」
って当たり前の話ですが、
外国人にとっては衝撃的な事実だったりするじゃないですか。
それと同じで、
「スポーツ漫画の主人公が努力する」
という訴求は、
スポーツ漫画をほとんど読んだ事がなかった僕にとっては、
当たり前の話ではなく、カルチャーショックだったんですよね。
まあ、最近になって、
「メジャー」とか「おおきく振りかぶって」などの、
「主人公がちゃんと努力をする」という訴求のスポーツ漫画を読んだので、
「ああ、努力をする主人公って、他にもけっこう存在するのか」
という現実を知ったのですが、
スラムダンク位しか真剣に読んだ事がなかった当時の僕は、
あひるの空に対して、衝撃を受けたのを今でも覚えています。
ーーーーーーーーーーーー物足りない方へーーーーーーーーーーーーー
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