スターミーの10万ボルトを過信してはいけない
こんにちは、ちゃんのおです。
たまには懐古話をするのも良いなと思い立ったので、
今日は「ポケットモンスター」というゲームの魅力について、
僕なりのアプローチで言及していこうと思います。
とはいっても、このゲームは誰もが知るタイトルで、
方々でさんざんと魅力は語られてきているので、
今回はちょっと捻った視点で、ニッチな角度を見つけていきたいと思います。
さて、ポケモンのゲームというのは、
RPGでありながら通信システムを採用した、おそらく最初のゲームだと思います。
まるでジャンケンのようなタイプ相性を採用し、
シンプルな設定でありながら、非常に奥の深い対戦ゲームとしても人気を博しています。
その結果、頻繁に世界大会も開催され、
常に圧倒的な賑わいを見せているわけですが。
僕はこのゲームにおいて、特に関心したというか、
「これは非常に面白い!」
と思わされてしまった設定があります。
それは、
「タイプ一致技は高火力(1.5倍)になる」
という裏設定(?)でした。
これは非常に重要な設定であると同時に、
これを軽んじてしまうと、とんでもない器用貧乏になってしまう恐れがあるのです。
例えば、「スターミー」というポケモンは、
「水・エスパー」に該当するタイプなのですが。
とても器用なポケモンなので、
「10万ボルト」
という、自分とは関係ないタイプの技も覚える事ができるのです。
そして、それは大半の水タイプのポケモンにはできない芸当なので、
同じ水タイプのポケモンに強く対峙できるメリットでした。
スターミー
「炎とか地面を水技で倒すのは当たり前。こちとら10万ボルトで水タイプも倒せるぜ!」
という感じで、自分と同じタイプのポケモンの弱点を突いて、
有利に戦いを進行できるアドバンテージがあるのです。
と、ここまで聞くと、
非常に有意義な話にも聞こえるのですが。
ここにはちょっとした落とし穴があるのです。
ゲームの設定上、自分と同じタイプの水タイプ技だったら威力が1.5倍になるけど、
電気タイプはスターミー固有のタイプではないので、
やっぱり威力自体はたかが知れているのです。
つまり、どんなにスターミーが10万ボルトを駆使したところで、
本職の電気タイプであるサンダースの10万ボルトの威力には及ばず、
「スターミーって水タイプなのに10万ボルトが使えてすごいよね。
まあ本職の電気ポケモンほどの威力はないけど」
という程度の価値に至ってしまうのです。
つまり、スターミーにとって、
メインウェポンはあくまでも自分と同じタイプの技。
いわゆる「なみのり」とか「サイコキネシス」が主体になり、
「10万ボルト」というのはサブウェポンでしかないのです。
スターミーにとって10万ボルトというのは、
隠し味というか、しょせんは飛び道具でしかないのです。
10万ボルトに頼り過ぎてはいけないし、
なみのりとかサイコキネシスの存在を疎かにしてはいけないのです。
もちろん、色んなタイプの技を覚えさせるのも有意義だし、
技のデパートとして、バリエーションは確かに豊かになりますが。
あくまでも自分固有のタイプ一貫を忘れてはいけないのです。
餅は餅屋と同じ話で、ラーメン屋はラーメンを極める場所であって、
アイスクリームを極めてもしょうがないので、
アイスクリームはあくまでもサブメニュー程度でいいよね。
そんなに美味しいアイスクリームが食べたいなら、
「最初からスイーツショップ行けばいいじゃん」
って話に似ていると思います。
それと同じで、10万ボルトにこだわりがあるなら、
「スターミーじゃなくて、サンダースを使えばいいじゃん」
って話になってきます。
さて、ポケモンの話はここで終わりますが。
タイプ一致、タイプ不一致というポケモンの価値観は、
現実世界でも非常に重要な考え方であると、
最近僕は思うようになったのです。
例えば、「英語」とかがまさに該当します。
世間ではよく、
「現代人たるもの、英語を極めろ!」
みたいな話を聞くのですが、僕はイマイチ賛同できないのです。
もちろん現時点で、日本人として日本に住みながら、
お金も稼ぎまくってて、確固たる地位を築いたり、
「もう日本でやることはない!」
と豪語できる人材ならば、確かにキャリアパスを描く上で、
英語圏を視野に入れるのは非常に有意義だと思うのですが。
日本で大した仕事もしていないし、大して稼いでもいないし、
典型的な凡人のオッサンが英語を極めたところで、
それが将来の幸せに直結するとは思えないのです。
というか、
「英語をマスターした瞬間に、人生が薔薇色になった!」
という話を聞いたことがないのです。
英語をマスターしたところで、
その後は何をどうしたら幸せになれるかの話も、
具体的に教えてくれないし。
それだったら、あくまでも自分は日本人なんだから、
日本圏内で具体的に幸せに直結するスキルを磨いた方が良いと思うのです。
そこを軽視してまで、英語に尽力したところで、
何がどう好転されるのかがよくわからないのです。
例えば僕だったら、プログラミングのスキルを磨いたおかげで、
幸せに直結できた過去があるのですが、
おそらく英語スキルを磨いても、幸福には直結しなかったと思うのです。
スターミーが水技をマスターして、
その後にサブ的な感じで10万ボルトを覚えるならわかります。
だけど、水技を軽んじて、
10万ボルトだけしか覚えていないというのはおかしいと思うのです。
それと同じで、日本人なのに日本で活躍できるスキルを軽視して、
英語にうつつをぬかすのは違う気がするんですよね。
そして、もう一つ。
自分の不得意な事はサボっても良いと思うのです。
例えば、イチローにしろ大谷翔平にしろ、
あくまでも野球が凄いだけだと思うのです。
サッカーもバスケも、囲碁も将棋も、
料理もビリヤードも百人一首も、数学もプログラミングも、
おそらくかなりド素人レベルだと思います。
しかし、彼らはそんなラインナップに目もくれず、
ただひたすら己が輝ける「野球」という土俵で突っ走ったからこそ、
煌びやかな世界を手に入れる事ができたのです。
そしてこれは野球選手に限らず、一般人にも該当する話になります。
例えば、僕は昔、
接客業とか営業職をやっていた頃に、
「愛想が悪い」
とクレームを連発されたり、社員と喧嘩したり。
踏んだり蹴ったりの黒歴史がありました。
だけど、ここで僕は大して反省をせずに、
「ああ、自分って人と関わる仕事って向いてないんだなぁ」
と開き直って、さっさとエンジニアに転職を敢行しました。
その結果、前職より圧倒的に好待遇を手に入れたのですが、
ここでのファインプレーはやっぱり、
自分の苦手分野からさっさと逃げた事だと思います。
水タイプのスターミーが10万ボルトを覚えたところで、
電気タイプのサンダースのタイプ一致の10万ボルトに勝てません。
それと同じで、僕みたいな人間が接客とか営業の世界で頑張っても、
生粋の人付き合いが上手い人間にはその分野の仕事では勝てません。
だったらさっさと白旗をあげて、
自分のタイプと一致する得意な土俵に脱出した方が良いと思うのです。
スターミー
「俺の10万ボルトなんてサンダースには勝てないよ。涙」
と落ち込むのはおかしいのです。
スターミー
「いやいや、サンダースの馬鹿って10万ボルトだけの単細胞だろ?
こちとらなみのりとかサイコキネシスとか使えるし」
という感じで、開き直って自分の固有技を極めるべきなのです。
とまあ、そんなこんなで、
ポケモンのタイプ一致技という概念は、現実世界でも重要なファクターだし、
自分のタイプと技のタイプを一致させようぜ、って話でした。
周りの目を気にして、自分の不得意な事を嫌々やるよりも、
自分がノリノリになれる世界を見つける事が重要だと思うのです。
もしも自分がスターミーだとしたら、
サンダースと10万ボルト対決している場合ではないのです。
なみのりとかサイコキネシスとかを使いまくって、
気まぐれで10万ボルトをチョイスする程度で良いと思うのです。
ーーーーーーーーーーーー物足りない方へーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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