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バトルロワイアルの三村が好き過ぎる

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こんにちは、ちゃんのおです。

 

最近、youtubeでゲーム動画を観ていると、
「pubg」「荒野行動」を筆頭としたバトルロワイアル形式の、
サバイバルアクションのジャンルを頻繁に見受けるようになりました。

僕は実際にプレイしたことはないのですが、
視聴者側として観ている限りでは、特に「pubg」は面白くて、
有名実況者のpubg動画を息抜きに視聴するようにもなりました。

 

さて、そんなpubgですが、
海外のゲームではあるものの、起源というか元を辿ると、
ご存知の方も多いと思いますが、

「バトルロワイアル」

という日本の作品に、
非常にインスパイアを受けて開発されたゲームになります。

「バトルロワイアル」という作品は、
僕も中学生の頃に初めて出会い、今もたまに思い出すほど、
非常に優れたコンテンツだと思います。

修学旅行のバスの中、和気あいあいと楽しんでいたら、
急に催眠ガスが車内に充満し、寝てる間に無人島に拉致られ、
目が覚めるや否や、ランダムに武器を支給され、
中学生が友達同士で殺し合いをさせられる。

「そりゃ面白いに決まってんだろ」

という衝撃の人気作品です。

 

この作品は、この世に存在する数多くのサバイバル作品の中でも、
群を抜いて完成度が高く、冒頭で挙げたゲームに限らず、
他の媒体でも多大な影響を及ぼし、後世にわたって語り継がれています。

漫画だったら、
「エデンの檻」、「BTOOOM」
などがその典型例です。

「閉鎖的な空間で殺し合いをしたらどうなる?」
「誰が最後に生き残る?」

という訴求は非常にワクワクするし、
アクションはもちろん、心情とか葛藤とか、刹那の判断力が試され、
次の瞬間に何が起こるかわからないシチュエーションはあっぱれです。

そして、視聴者としては、
「もし、自分だったらどうしよっかな・・・?」
という自己投影にまで及んでしまうのです。

 

しかし、ぶっちゃけどの作品も、
「バトルロワイアル」に比べてしまうと完成度は低く、
というよりも「バトルロワイアル」の完成度が高すぎるせいで、
他のサバイバル作品がチープに見えてしまうのです。

僕自身も、「バトルロワイアル」はあまりに面白すぎるが故に、
「映画」「漫画」「小説」のすべての作品を漁り、
「バトルロワイアル」に関するコンテンツはすべて吸収させてもらいました。

そこで今回は、
「バトルロワイアル」の面白さについて、
深く言及していこうと思います。

 

冒頭で挙げたとおり、バトルロワイアルという作品は、
まず設定が凄すぎるせいで、そちらにばかり目がいってしまいがちですが、
僕がそれ以上に驚いたのが、

「キャラクター」

の存在でした。

現実的な話で、もしも、
クラスメート同士で殺し合いをさせられた場合、
普通の中学生だったら、

・友達を集めて馴れ合ったり
・孤独に引きこもったり
・心を鬼にして殺戮マシーンを演じたり

おそらくこの3パターンに行きつくと思います。

実際にバトルロワイアルの登場人物も、
十中八九は上記の3パターンに該当されていました。

しかし、そんな中で唯一、
明らかに常軌を異したキャラクターが1人存在していました。

 

それは何を隠そう、
「三村信史」という男でした。

 

ゲームがスタートした直後、
みんなは仲間集めに奮闘したり、自暴自棄になったり、
さっそく殺人に手を染めたり、良くも悪くもゲームに参加していたわけですが。

三村はただ一人、
「脱出」
という1点に徹していたのです。

※川田は七原と出会わなかったら、脱出を考えなかったと思います。

三村はゲーム開始と同時に、
すぐさま脱出道具を島中からかき集め、
拠点となる安息の地を確保し、そこでひたすらハッキングに没頭したのです。

今でこそパソコンってオシャレアイテムというか、
カッコ良いアイテムの象徴みたいなところがありますが、
当時はまだ、パソコンってオタク野郎のダサいイメージがありました。

しかし、三村は男前のスポーツマンでありながら、
パソコンをまるで自分の手足のように、軽快に操るその姿に、
当時の僕は、一目で惚れ込んだのを今でも覚えています。

三村は比較的、早い段階で死ぬので後半の登場回数は少ないし、
それこそ純粋な戦闘力でいえば、桐山・川田・杉村には劣ってしまいます。

しかし、実際の人気ランキングでは、
三村は常に1位か2位を独走しており、
僕自身も三村は一番好きなキャラクターなわけですが。

なぜ、三村がこんなにも魅力的に映るのか、
考えてみたのですが、僕の中である結論に至るようになりました。

 

どのシーンだったかは忘れましたが、
小説版で主人公の七原はふと、ある一言を漏らしました時がありました。

「三村と川田って似てるなぁ」

冷静で頭脳明晰、どこか皮肉屋であるところ、
そういった点は確かに共通点があるので、確かに三村と川田は似ているのですが。

それ以上にこの両者には、
ある一貫した根深い共通点が作中で存在するんですよね。

 

それは、
「落ちこぼれと組んでしまう」
という共通点でした。

 

三村は非常に有能な男でありながら、
「仲間」には一切恵まれていませんでした。

瀬戸豊という落ちこぼれと組まされ、
挙句の果てには、飯島という友人(?)に計画が妨害され、
最終的に桐山の餌食になってしまう結末を迎えたのです。

しかし、それもこれも元をたどれば、
キッカケは豊のせいで、すべて破綻したと言っても過言ではなかったのです。

もし三村の相棒が、豊じゃなくて、
七原とか杉村であったら、もっとスマートに脱出が実行できたはずです。

そして、川田に関しても、
まあ三村ほどじゃないにしろ、七原や典子という足手纏いと組んでしまったせいで、
この2人を助けたがゆえに、最終的には死に至る結末を迎えました。

 

とまあこんな感じで、僕は子供の頃、
バトルロワイアルを読んでいて、歯がゆい気持ちでいっぱいでした。

「そもそも三村は豊に出会わなければ、ハッキングが成功したのに!」
「川田は七原達と出会わなければ、普通に優勝できたかもしれないのに!」

みたいな感じで、やるせない想いを抱いたのですが。

今一度、冷静に考えてみると、
三村にしろ川田にしろ、落ちこぼれと組んだおかげで、
めちゃくちゃ魅力的なキャラクターに映えた事に気が付きました。

 

ちょっと話は脱線しますが、
スイカに練乳をかけても美味しくないじゃないですか。

だって甘い物に甘い物をぶつけても、
何も変化しないというか、むしろ大味になってくどいし。

そうじゃなくて、やっぱりスイカには塩をかけると美味しいんですよね。

甘いスイカにしょっぱい塩をぶつけることで、
甘じょっぱさというか、味に深みが出るわけで。

お互いの存在が相乗効果で引き立つのです。

他にも例えば、
カカオ100%のチョコレートって苦すぎて不味いじゃないですか。

そうじゃなくて、砂糖なり牛乳なり、
甘みのある食材をカカオに混ぜる事で、コクが生まれ、
最終的には美味しいチョコレートが完成するわけで。

 

それと同じで、三村や川田というのは、
単体でも凄まじい能力を保有しているのに、さらに優秀な相棒と組んでしまうと、
スイカに練乳をぶつけるのと同じで、ミスマッチだと思うのです。

そうじゃなくて、むしろ逆の落ちこぼれと組んだ方が、
化学変化が起きるというか、より一層とエリートの魅力が引き立つのです。

もちろん、桐山や杉村のように、
優秀であるがゆえに、個人行動に突っ走るのも合理的ですが、
それでは化学変化が起きないので、画一的なキャラクターになってしまう恐れがあるのです。

だから、瀬戸豊というキャラクターは、
三村の魅力を最大限に引き出すためには、最高の役者だったというか、
彼がいなかったら、三村の魅力って半減していたと思うのです。

そう考えると、豊という存在は、
昔はただただムカつくだけの存在だと思っていましたが、
三村という最高のキャラクターを生み出した功労者と考えれば、
僕の中で、急に愛しい存在へと成り上がりました。

 

まあ、三村が豊と出会わずに、
ハッキングに成功したアナザーストーリーも見たいですけどね。笑

 

P.S.1

子供の頃に「バトルロワイアル」を初めて読んだ時、
「桐山和雄」というキャラクターが憎たらしかったのを覚えています。

「桐山さえいなければ、みんなが幸せになれたのに!」

という気持ちになったのですが、
よくよく考えると、この作品って味方チームが強すぎるんですよね。

特に、川田、三村、杉村、この3者が強すぎるのです。

そう考えると、むしろ桐山が居てくれないと、
ストーリーはぐだぐだになるし、緊張感もなくなってしまうので、
桐山の存在はこの作品では超重要というか、必要悪というか、

「桐山が居てくれないと、成立しない作品だったんだなぁ」

という感慨深い気持ちになった、今日この頃でした。

桐山にしろ、豊にしろ、
「バトルロワイアル」のキャラ構成は本当によく練りこまれているなぁ。

 

P.S.2

七原はゲーム開始時に典子と一緒に、
一目散に逃げ回ったけど、

「いやいや、三村が学校から出てくるまで待てよ!」

と当時の僕は、心の底から怒り狂いそうになりました。

とまあ万事この調子で、
「バトルロワイアル」という作品は本当に考えさせられる要素が山ほどあるので、
未読の方は是非一度、味わってみてください。

ぶっちゃけ映画は役者が豪華なだけで、
世界観のクオリティはそこまでって感じなので、
最初は漫画か小説のどちらかがオススメです。

 

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名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
目的もなく、マンネリの人生。

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