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【感想・書評】かくかくしかじかを読んだら、作業効率と環境の大切さがわかった

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こんにちは、ちゃんのおです。

 

最近僕は、
「かくかくしかじか」
という漫画を読了しました。

この作品は、少女漫画ではあるものの、
作者の「東村アキコ」氏の自伝のような形になっており、
彼女の半生が赤裸々に綴られていました。

内容としては、彼女が漫画家に至るまでの経緯や、
美大の現状や芸術の世界をレポートしてくれる中身になっているのですが、
僕はこの作品から多くの事を学ぶ事ができました。

そこで今回は、かくかくしかじかを読んだ僕が、
この作品で勉強になった部分について、
紐解いていきたいと思います。

 

結論から言うと、

1.地味な作業が一番強い
2.恵まれた環境は人をダメにする

という2点が僕の胸にグサッと刺さったのです。

 

1.地味な作業が一番強い

主人公のアキコは、初登場時は女子高生なのですが、
勉強も嫌いだし、かといって就職もしたくないし、
漫画家になりたい夢もあったので、
モラトリアムも兼ねて、安直な発想で美大を志すようになります。

で、本格的に絵の勉強をするために、
美術の教室に通うようになるのですが。

そこで、超スパルタの、
鬼コーチのような先生と出会いました。

そして、先生は絵が上手くなりたいアイコに対し、

「ひたすら描け」

というシンプルな指導を施しました。

センスとかテクニックとか、
そんなのは後回しでいいから、グチグチ文句を言っている暇があったら、
愚直に描きまくれ、という有難い言葉をいただいたのです。

先生の指導方法は、超古典的であり、
ゴリゴリとした体育会気質の厳しい教えでした。

しかし、アキコは面倒くさがりながらも、
先生の教えに従い、ひたすら描きまくった結果、
彼女の描写力は短期間で劇的に向上し、ついには美大に合格する事ができたのです。

 

この話は、僕自身の胸が痛くなったというか、
非常に感慨深い気持ちになったんですよね。

僕も今こうやってブログを運営していますが、
最初の頃は、テクニックとかタイミングとか、
屁理屈みたいなのをこねて、なかなか更新ができない時期がありました。

で、もちろん低レベルな記事ばかりで、
いつまで経ってもアクセスが伸びなかったわけですが。

一度、あえて馬鹿になってみようと思い、
狂ったようにブログ記事を投稿しまくってみたら、
あっさりとアクセスが伸びたのです。笑

当時はひたすらひたすらひたすら、
文章を書き殴る事に明け暮れていました。

※参考記事
写経を25万文字やってみた

 

つまり結局、初心者は難しい事を考えず、
通ぶったりせず、愚直に量をこなしちゃえば、
質とかテクニックとかは、嫌でも後から付いてくるんですよね。

楽する事ばかり考えず、
シンプルに場数を増やせば、意外とあっさりと、
結果は伸ばす事ができちゃうのです。

というより、周りの人達もサボる事ばかり考えているので、
必然的に倍率という観点から考えても、
頑張っている人間は容易に周りをぶち抜けちゃうんですよね。

それが受験だろうと、ブログのアクセス数だろうと、
どの世界でも同じ話で。

それがかくかくしかじかを読んで、
ジーンときた部分の1つでした。

 

2.恵まれた環境は人をダメにする

無事に美大に進学し、
スパルタ先生の下から離れる事ができたアキコは、
やっとこさ漫画を描き始めるかと思いきや。

彼女は在学中、一度も漫画を描きませんでした。笑

もちろん、学校の課題に追われたり、
アルバイトをしたりと、忙しい部分はあったとはいえ。

彼女は学校も適当に通うようになり、
芸術の世界から逃避するようになったのです。

そして、彼女の身の回りの同級生も、
ロクに創作活動をせず、ひたすら遊び呆けている人達ばかりだったのです。

そして、案の定、
大半は就職活動をせず、卒業後も不安定な立場になる人が、
大多数を占めていたのです。

で、けっきょくアキコは、
地元に戻り、OL活動の傍らで、先生の下でバイトしつつ、
夜中までフラフラに、漫画を描く激務生活を送る事になったのですが。

彼女の漫画作品はグングンと向上され、
ついには憧れの少女漫画雑誌で連載をスタートさせるという、
まさに理想の人生を手に入れる事ができたのです。

つまり、学生時代の暇で恵まれた環境の時は、
ダラダラして何もしなかったのに、社会人になって世間に揉まれる様になった瞬間に、
彼女はグングンと成長するようになったのです。

 

さて、この話を知った僕は、
「劣悪な環境の方が、むしろ恵まれた環境に成り得る」
という事実を再確認することができました。

例えば、休みの日に集中して作業をするのも、
もちろん良い事だと思うのですが。

意外と仕事帰りの時とか、ちょっと疲れていたり、
時間に追われているシチュエーションの方が、
神経が研ぎ澄まされ、作業のクオリティが上がったりするんですよね。

むしろ休みの時の方が、ダラダラして何もしなかったり。

僕は幸か不幸か、仕事にしろブログにしろ、
誰かから命令をされたりする事もなく、そもそも師匠と呼べるような人がいなかったり、
孤独に作業に没頭するシチュエーションが多いのですが。

快適な環境だからこそ、逆に作業効率が低い気がするんですよね。

それよりも、アキコのように、
てんやわんやなタイムスケジュールを送り、
タイトに目的に没頭する生活に少し憧れるようになりました。

まあ、対岸の火事と同じで、
実際に自分が体験するとなったら、相当苦しいと思うけど、
時間に追われながらの作業だから、最短距離で成功できるとは思うんですよね。

 

とまあこんな感じで、
普段は少女漫画を読まない自分でも、
かくかくしかじかは、僕を熱い気持ちにさせてくれた名作でした。

恋愛要素はほとんどないので、
もはや少女漫画の枠から外れている様な気すらしますが、
絵柄はやはり女性作品っぽい印象なので、
ポップなデザインで読みやすい作風になっています。

「恋愛要素が強い少女漫画が嫌い」という男性でも、
下手な少年漫画よりも熱い気持ちにさせてくれる作品なので、
かくかくしかじかは男性読者にもオススメできます。

僕の場合は、プログラミングとブログ運営の両立で、
時にはイライラする時もありますが。

アキコはOLと先生のバイトと漫画創作を、
3つ同時に頑張っていたわけだから、僕も泣き言をいってないで、
もっと頑張ろうと思った、そんな今日この頃でした。

 

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著者プロフィール



名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
目的もなく、マンネリの人生。

そんな生活から抜け出したい!
自分から攻撃を仕掛けたい!

そこで、情報発信をはじめてみたら、
想像以上にアクセスが伸びて驚く。

もっともっと面白くしていくので、
これからもお付き合い願います!


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