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トラック運転手がオラついてる理由

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こんにちは、ちゃんのおです。

 

僕は今、社内SEとして日々働いています。

もちろん、社内SEとはいってもピンキリなので、
そもそも僕が今、

「どの業界の社内SEで働いているのか?」

についてをまずはお伝えしたいのですが、
ズバリ具体的な業界名を言ってしまうと、

「倉庫業界」

における社内SEとして、僕は今働いています。

 

ちなみに、倉庫業界全体の主な仕事内容としては、
色んな会社から依頼された荷物を入庫したり出庫したり、
いわゆる「預かり屋」みたいな感じに該当すると思います。

そして僕自身は、荷物の在庫管理機能を作ったり、
事務的なお手伝いもしたり、社内のパソコンをメンテナンスしたり。

ガチガチのプログラミングばかりではなく、
ネット関係全般を請け負う仕事を任されているといった感じです。

まあ、そんな専門的な話をここでしても、
大して面白くないと思うので、詳細は割愛しますが、
おかげさまで「倉庫業界」について詳しくなってきた今日この頃なのです。

で、今回は特に何を伝えたいのかというと、

 

「需要と供給を軽視すると、そりゃ負け組になっちゃうよね」

 

という超重要な話を論じていきたいのです。

この話は他業種で働いているあなたにも、学生のあなたにも、
他人事ではなくて、とても大切な話なので、
倉庫業界に興味がなくても、是非聞いてもらいたいと思います。

 

さて、結論からいうと、

「供給量が減れば、需要側に対してデカい顔ができる」
「供給量が増えれば、逆に需要側がデカい顔をしてくる」

という因果関係がお伝えしたい主な内容となります。

これは一見して当たり前だし、
「わざわざ言われなくてもわかってる!」
と思ってしまうかもしれませんが。

僕は倉庫業界で働くうちに、
この真理をもっと深く、まざまざと実感するようになったのです。

というのも、20世紀を生きてきた人なら、
すでにご存じだとは思うのですが。

 

「昔のトラック業界ってマジで儲かったんですよね。」

 

これを象徴するのが、
「金を稼ぐなら女は風俗、男は佐川」
という謳い文句でした。

特殊な技能スキルを持たない人間が、
短期的にお金を稼ぐなら、これらの方法が手っ取り早いと言わる時代もあったのです。

例えば、和民の社長が若手時代は、
過酷な労働環境下でトラックドライバーとして稼いだ資金を元手に、
居酒屋のフランチャイズ店を開いて成功したのは有名な話ですよね。

しかし、風俗は今も稼げるのかもしれませんが、
男の佐川最強説に関しては、今となっては神話は崩壊してしまいました。

 

というのも、昔は貨物重量規制もゆるゆるだったので、
小さなトラックに、荷物を大量に詰め込んだりもできたのですが。

今は規制が厳しくなって、小分けで運送する必要性が生じました。

そして何と言っても、

「運送って稼げるぞ!」

という情報が世間に出回り過ぎて、
個人で運送業を始める会社が乱立したのです。

その結果、トラック運転手は供給過多に陥り、
それに味を占めた依頼側は、デカい顔をするようになったのです。

依頼主
「ごめんごめん、梱包作業がもうちょっと時間かかるからそこで待ってて。
文句があるんだったら、他にも運送業者はたくさんあるし、そっちに変えよっかなw」

みたいな感じで、トラックを長時間待機させて、
これといって悪びれもせず遅延行為を強要するようになったのです。

最初は需要側だったトラック運転手が過剰になったせいで、
今度は逆に、依頼主が需要側になってしまうという逆転現象が発生したのです。

そして、これだけに飽き足らず、
この現象を好機と感じた運送会社も強気になってしまったのです。

「お前ら低賃金で長時間労働してね。文句あるなら辞めれば?」

という感じで、トラック運転手をぞんざいに扱うようになりました。
運転手の代わりは掃いて捨てるほどいたので。当時は。

依頼主(倉庫会社など)と上司(運送会社)の2者に圧力をかけられ、
トラック運転手の立場はどんどん萎縮する形になったのでした。

 

しかし、ここでまた面白い現象が起きるようになったのです。

「おい!トラック運転手は稼げるって聞いたのに、想像以上に稼げないぞ!
しかも労働環境が悪すぎて、もはやオワコンだぞ!」

というお触れが出回り、トラック運転手の数は激減するようになったのです。

ネット通販も繁栄し、昔以上に物流の需要は大きくなったのに、
トップクラスの人手不足を嘆く業界と成り下がってしまいました。

その結果、勘の良い方はすでにお気づきだと思うのですが。

 

今度は逆に、トラック運転手がデカい顔をするようになりました。笑

 

昔は依頼主が荷物の受け渡し時間を破ったりしても、
待ってくれたり、優しかったのですが。

トラック運転手
「さっさとダンボールよこせよ、おっせえな。
はやくしろよ!もう2度とお前らの物流請け負わねえぞ、あ?」

という感じで、それこそ倉庫業界に圧力をかけたり、
今度は依頼主がペコペコするの最近のトレンドになってしまったのです。

そして、運送会社に対しても、

「給料やっす!ごめん、やってらんねえわ。
他の業界の方がよっぽど人間扱いしてくれるし♪」

というノリも増えたので、運送会社も昔みたいに、
トラック運転手をぞんざいに扱えなくなってしまったのです。

まあ、今でも労働環境は悪いし、
昔ほど稼げない事には変わりないのですが。

それでも少し前に比べると、トラック運転手の扱いは、
多少はマシになったと言われています。

 

さて、これが実際に倉庫業界で働く事で、
僕が肌身で実感するようになった、

「倉庫業界~トラック運転手~運送業界」

の三つ巴関係性になります。

僕はあくまでもエンジニアとして働いているので、
そこまで実感はないのですが、これが現場の本音だったりします。

 

話は少し冗長しましたが。

この話からわかるように、「需要と供給」という概念は、
社会で生き抜いていく上で超重要な真理になります。

というか、仕事に限らず、
この現象は他にも色んな場面で見受けられますよね。

例えば、昔の日本の学校というのは、
スパルタ教育や暴力が日常茶飯事でした。

坊主が義務付けられたり、喉が渇いても水を飲んじゃダメとか、
合理性もなければ、理不尽極まりない風潮が生徒に強いられていたのです。

しかし、最近はそのノリが通用しなくなってきた。

なぜなら、子供の数が減り、労働者の数が減ってきたので、
学校側も生徒を大切にするようになったのです。

「教育レベルは進歩して、理不尽な教育は廃止された」

と世間では言われていますが、それは少しちがうとおもうのです。

勿論それも多少はあると思いますが、それ以上に、

「生徒の数が減ってきたから、もっと大切にした方が良さそうだね。
本当は昔みたいに奴隷扱いしたいけど、もうそれも無理っぽいね・・・。」

というのが一番の要因だと思うのです。

「日本教育の進歩がキッカケで、子供を大切にするようになった」

という説は詭弁だと思います。
そんな起点の利く立ち回りができるとは思えないのです。

トラック運転手と同じで、昔は奴隷のごとく鞭が打てたのに、
最近は立場が強くなってきたから、仕方なく待遇改善をしてやった、
というのが本音な気がしてならないのです。

 

人間に限らず、物も同じですよね。

ダイヤモンドとかエメラルドが大切にされるのは、
数が少なくて希少だからです。

美しさは大して関係ないのです。

もしも宝石が道端の石ころみたいに、そこら中に存在していたら、
誰も大切にしないし、むしろ邪魔なのです。

ガラス細工とかビーズってめちゃくちゃ綺麗だけど、
すぐに量産できるから、子供くらいしか魅了する事はできていないわけで。

宝石が偉そうにしているのは、
珍しいからであって、能力が高いからではないのです。

 

さて、需要と供給の話はここで終わりますが。

いかに少数派が尊くて、多数派が損をするか、
という旨が存分に伝わっていただけたのではないかと思います。

多くの人は真価を推し量る時に、
「能力」
にばかり着目してしまいがちなのですが。

それ以上に大切なのが、需要と供給に紐づいた、
「希少性」
だと僕は信じて止まないのです。

 

それこそ手前味噌ですが、僕は社内SEとして働く事で、
いかに「自社開発」という雇用形態が尊いかを、
現在進行形で実感しているのです。

専門的な話になるので割愛しますが、
下請け構造で働くSESエンジニアに比べてしまうと、
かなり好待遇で今日も働く事ができています。

ぶっちゃけ僕よりも能力が高いSESエンジニアは多いのですが、
彼らは僕と違って、下請けという多数派エンジニアになってしまったせいで、
IT業界からはナメられて、奴隷のように働かされている場合が多いのです。

日本という島国は古来から、村八分とか同調圧力とか、
多数決を重んじ、少数派は異端児として虐げられる国民性が、
他の国以上に根強く浸透しています。

だからついついマジョリティを意識してしまうのですが、
本当の好待遇というのは、「少数派」にこそ眠っていると、
僕は仕事を通じて日増しに実感しているのです。

自分が多数派側の人間になると、なんとなく安心するし、
自分と似た人間がたくさんいるから危機感が薄れるけど、
「需要と供給」という観点から考えると、不遇になってしまう場合は多々あるのです。

 

僕が今、ブログとかメルマガに熱心に取り組み、
日増しにアクセスが増え、多くの人からコメントを通じて応援していただけるのは、
僕が人と違ったことをしているからなのではと思うのです。

僕みたいにブログを100記事以上更新する人なんて滅多にいないし、
少数派である以上、この先には面白い幸福が待っていると、
先述した例からも根拠はあるのです。

だから、僕はもっと面白い文章を考えるし、
面白い事はどんどんやっていきたいので、
これからも期待していただけると嬉しいです!

そんな事を最近は、仕事を通じながら思うようになりました。

まあ、まだ社歴も浅く不慣れなので、
上司から注意される事も多いのですが。汗

 

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著者プロフィール



名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
目的もなく、マンネリの人生。

そんな生活から抜け出したい!
自分から攻撃を仕掛けたい!

そこで、情報発信をはじめてみたら、
想像以上にアクセスが伸びて驚く。

もっともっと面白くしていくので、
これからもお付き合い願います!


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