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ビックカメラで働いてみた

2018.03.30

3件

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僕は今でこそ、エンジニアという職業に従事していますが。

昔はビックカメラで販売員として働いていた時期もありました。
(ノートPCを売ってました。)

 

まあ、結論から申し上げると、
これが本当に本当に学ぶ事が多い現場で、
今までの人生の中でも、かなり過酷な時期だったのですが。

転んでもタダは起きないのが僕なので、
さっそくこれから、ビックカメラの内情というか現実についてを、
赤裸々に「元店員」という立場から、ストーリー形式で吐露していこうと思います。

「今度、ビックカメラで働くことになったんだよな~」

という人がいましたら、
少しでも助力になれれば是幸いに思います。

 

さて、ビックカメラの出勤初日、
さっそく意気揚々と僕は職務を全うするために、
先輩店員から販売テクニックを聞いてメモしていたのですが。

その瞬間、いきなり僕の目の前で、

 

先輩店員が社員に怒鳴られる事件が発生しました。

 

僕はいきなりの出来事に面食らっちゃったのですが、
後になって原因を判明する事に成功しました。

どうやら、先輩が僕に接客方法を指導している様子を、
お客様に目撃された時に、

客「おい!あそこの店員2人がおしゃべりしてるぞ!」

と勘違いされてしまう可能性があるから、店員同士の会話は絶対に許さん!
という会社の方針に引っかかってしまったみたいなのです。

 

・・・。

いやいや、おしゃべりとかじゃなくて、
真面目に業務に対する連絡をしていただけなのに、
なぜか怒鳴られるという理不尽に、僕は出勤初日から暗雲が漂いました。

ビックカメラの職場では、
何かしら業務連絡を社員同士で報告する場合、
テーブルとかの死角を物陰にして、ハムスターのように縮こまって、
コソコソ話で社員間で会話をしなくてはいけないのです。

これって実際にやってみるとわかりますが、かなりのストレスでした。

だって業務連絡なんて1日に何回もあるわけで、
その度に毎回毎回、客とか上司の目線にビクビク怯えながら、
死角を作ってから、社員同士で業務連絡をしなくてはいけないのです。

まるでスパイとか忍者になったような錯覚すら生じます。

「自分は何をしているんだろう・・・」

という虚無感から初日はスタートしました。

 

そしてビックカメラには一丁前に業界用語が存在します。

特にその中でも異彩を放っているのが、

・刺される
・Zになる

の2つです。

「刺される」
というのは、「指をさす」の「刺す」という意味で、
何かしら問題を起こして、怒られる様を「刺される」と呼ぶのです。

そして、「Zになる」というのは、
「クビになる」という意味です。

ちなみに僕の店舗では、
社員同士が仕事中に「膝カックン」をふざけてやった結果、
一発でZになった人がいたらしいです。

さすがに膝カックンごときで、
クビにしてしまうのはやりすぎな気もしますが、
そんな不届き者も過去にはいたらしいです。

とにかく我々ビックカメラの店員は、

「刺されるかもしれない・・・!」
「Zになるかもしれない・・・!」

とビクビク怯えながら、オドオド働いているのです。

だから、些細な理由で、
店員のクレームは勘弁してくださいね。笑
他の接客業よりも、想像以上に怒られるので。。。

 

あっ、ちなみに業界では有名な話ですけど。

「お疲れ様です!」

とビックカメラで発言したら、
社員にブチギレられるというのは本当の話ですよ。

「は?」

と思うかもしれませんが、大真面目な話です。

どうやら、

「お疲れ様だと!?おいおい、仕事ってのは楽しいものだぜ?
それなのに”お疲れ”って発言はおかしいだろ!!今すぐ撤回しろ!」

という意味合いらしいのです・・・。

もはやここまでくると、
オカルトというか、洗脳宗教に近い感覚を受けるかもしれませんが、
ビックカメラの社内ではこれが暗黙の了解なのです。

じゃあ社員同士で挨拶する時、どうすればいいのかというと、

「ご苦労様です!」

と発言する必要があります。

いやいや、「お疲れ様です」がNGで、
「ご苦労様です」がOKの理由って何だよ。
どっちも似たようなもんだろ。笑

ってツッコミをしたくなりますが、
とにかく「お疲れ様」という言葉狩りをビックカメラでは徹底しています。

 

あと、持ち物検査が超厳しいです。

金属探知機やら服装検査やらで、超徹底した退勤チェックを行います。

店舗にもよりますけど、社員の人数はけっこう多いので、
持ち物検査の順番待ちのせいで、帰宅時間にかなりのロスタイムが生じます。

 

とまあ、
そんなモラルハザードというか、
ディストピアな環境に身を投じた僕ですが。

やっぱり1か月位で挫折しちゃいました。

働いている事の苦痛に耐えられなかったのです。

 

というのも、ある日、
いつものようにお昼の休憩時間に、
食堂という名の休憩室に行こうとしたのですが・・・。

・・・。

これが食堂の風景です。
刑務所ではありません、食堂です。

そもそもビックカメラには、休憩室という概念が存在しないので、
休憩時間は問答無用で食堂にぶちこまれるのですが。

画像を見てもらったらわかるとおり、
とてもじゃないけど、休憩なんてできたもんじゃないです。

常に雑音と圧倒的人口密度による圧迫感で、
気が休まらないし、むしろ店頭で仕事してる時の方が、
気持ちが休まるんじゃないかと錯覚してしまうほどなのです。

そこで僕は、ふと考えました。

 

「ロッカー室で休めばいいんじゃねーの・・・?」

 

いわゆる更衣室とでも言いましょうか。

あそこだったら人通りも少ないし、雑音も少ないし、
食堂の100倍は気が休まるだろうと思い、
休憩時間になるや否や、僕は食堂に歩む足を止め、
ロッカー室にすぐさま足を運んでみました。

ここがロッカー室です。
刑務所ではありません、ロッカー室です。

ご覧の通り、がらんどうで、
静かで落ち着く環境になっています。

いや、正確には劣悪な環境なのですが、
これでも食堂という名の豚箱に比べれば100倍マシなのです。

そこで僕は臆面もなく、
ロッカー室の地べたに座って休憩を貪る事に決めたのですが。

 

案の定、社員にブチギレられました。笑

 

社員
「おいおいおいおい、お前は何を考えてるんだ!!!
ここはロッカー室だぞ!ロッカー室に座るとは何事だ!!!
今回は運良く、俺に見つかっただけだから良かったけど、
もしも社長とか幹部に目撃されてたら、一発でクビになってるところだぞ!
ふざけてるのか!!!」

 

・・・。

うーん、よくもまあ、
そんなくだらないことでそこまで熱くなれるなぁ。

と思うかもしれませんが、
ビックカメラではこのノリが日常茶飯事なのです。

昼休みにロッカー室に座っただけで、
クビを宣告されるような環境なのです。

ちなみに僕はこの時、
反省とか後悔とか自責とか、
そういうセンチメンタルな情は一切湧きあがらず、
なんというか、馬鹿馬鹿しくなってきたのを今でも覚えています。

怒りとか悲しみとかではなく、もはや呆れたというか、
「あれ、俺ってなんでこんなとこで働いてんだろ・・・?」
というアイデンティティクライシスを味わいました。

 

しかも、驚いたのが、
その日僕が家に帰ったら、不在着信が3件くらい溜まってて、
何事かと思って、折り返し連絡をしてみたら。

案の定、社員からの文句の追撃電話でした。

いかにお前が非常識であるか、いかにお前が社会人失格であるか、
だけど明日は祝日で客が多いから、仕事を頑張ってくれと。

 

・・・。

あほか。僕はこの瞬間、退職を決意しました。
馬鹿らしくてやってられないのです。

誰が正しいとか、誰が間違ってるとか、
そんなのはどうでもいいのです。

絶対にこの先には何も得るものはないと確信し、
すぐにでも辞めて、新しいキャリアパスを描こうと決意した瞬間でした。

こんな言い方をしたくはありませんが、
ビックカメラで働いても、接客業なので具体的なスキルは何も身に付きません。

おじぎの角度が美しくなるとか、床掃除が上手になるとか。

本当にこの程度だと思います。
実際に働いた僕が言うのだから、わりかし信ぴょう性はあると思います。

そして次の日、とりあえず出勤はしましたが、

「今日限りで辞めます!」

と社員に伝え、
ブーブー罵詈雑言を浴びながら、
最終日を無事に終えることができました。

 

とまあ、僕のビックカメラ生活はこれにて終了ですが。

ちょっと愚痴みたいな内容になってしまったので、
お為ごかしとして、最後に良かった点を挙げていこうと思います。

ビックカメラで働いて良かったと思った点として、
真っ先に思いつくのは、

「残業がほぼ存在しなかった」

という事でしょうか。
基本的には定時で帰れたんですよね。

僕はヒトコミュニケーションズという派遣を経由して働いていたので、
契約社員だから残業代もないし、

「残業だらけだったら嫌だな~。」

と当初は不安だったのですが、
この心配は杞憂に終わりましたね。

だからビックカメラってブラック企業とは呼べないと思います。

まがいなりにも家電量販店としては、
トップクラスの売り上げを誇っているわけだし、
残業もほぼないわけだから、従業員が多い理由も頷ける部分はあるのです。

 

だけどやっぱり、僕はもう2度と働きたくないです。

当時は契約社員だったからボーナスもないし、
なぜか片道1時間半のところに派遣されたから、通勤時間もエグかったし。

ぶっちゃけ時給換算すれば、
地元でコンビニバイトでもしてた方がマシだったと思います。

そして、やっぱりそれ以上に、
奴隷扱いというか、人間扱いをされないのが一番キツかったです。

30代40代のいい年した大人達が、
上司から怒られないかビクビク怯えながら働いている職場は、
今思い出しても明らかに異質でした。

小学生とか中学生の頃に、些細な事とか理不尽な事で、
親とか先生から必要以上に怒られて、納得できなかった黒歴史って誰しもがあると思うのですが。

その延長線上がまさに繰り広げられている現場でした。

 

でもまあ、何も考えずに職業選択をした僕が馬鹿だったんですけどね。

偉そうに労働環境の文句を言ってる暇があったら、
スキルをちゃんと磨いて、意中の職に転身しろって話だし。

ぐーたらして、真剣に人生設計をしてこなかった当時の僕に対して、
因果応報で罰が当たっただけの話です。

そして僕は、これまでの生きざまを反省し、
この日から真面目に、勉強を始めたのを今でも覚えています。

やっぱりこれくらいのトラウマがないと、
人間ってのはなかなか真面目に動こうとしないんですよね。

そんな大切な事を、ビックカメラで働く事で気づけたし、
退職後はスキル磨きに没頭したおかげで、
今となっては納得のいく仕事に従事する事ができるようになりました。

※参考記事
ニートはWEBデザイナーになろうよpart1
なぜwebデザイナーは、システムエンジニアになろうとしない?

終わり良ければ総て良しって感じで、今は快適な生活を送っています。

 

 

さて、話も長くなってしまったので、
そろそろ終わりにしようかと思うのですが。

「これからビックカメラで働くぞ!」

という方に少しでも、お役に立てたのならば幸いに思います。

もちろん店舗ごとにローカルルールというか、
規則の厳しさにも差異はあると思うのですが。

おおよその社風は大きくは変わらないと思います。

あと、吊り橋効果じゃないけど、
過酷な労働環境であればあるほど、店員同士の結束力は強まるので、
意外と男女の出会いは期待できるのではと思います。

男女比率も半々くらいなので、恋人作りを期待するのも良いかもしれませんね。

 

僕自身、当時は苦痛に歪みながら働いていましたが、
今ではこうやって、生々しい記事のネタ作りを提供してもらえたわけだから、
ビックカメラに感謝している自分もどこかにいます。。。

そして今となっては、仕事中に何か辛い事があった時は、
「ビックカメラの頃に比べれば100倍マシだ・・・!」
という感じで当時を思い出すと、自然と苦痛が緩和されるようになったんですよね。

そう考えると、ビックカメラで働いた期間は、
僕にとってかけがえのない時間だったのかもしれません。

 

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 7月 07日

    元社員だけど、本当酷かったですよね。
    売る以外の行為は全て罵声が来ます。
    店長、副店長、代理はヤク〇みたいだった。
    早々に辞めたけど正解です。
    その後の職場全てがホワイトに感じました。

    • 匿名で
    • 2020年 7月 16日

    洗脳されきってた人が多いのも驚きましたー。
    自分はビックカメラに子会社化された会社に在籍して大型店舗の一角で働いてました。用語的なのも多く毎朝大声で唱和?してるのも驚きました、 あれで売上上がるなら苦労はないと思いましたが、そんな環境を受け入れ一部上場企業という事だけを胸に生きていける人を集めて働かせるシステムを作った会長は立派?な資本家なんだなと思いました。どちらにせよ長く働くほど深みにハマる会社です。

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28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
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