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「THE HYDE」を読んだら、自分の愚かさに気づかされた

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こんにちは、ちゃんのおです。

 

僕は学生の頃から、
「ラルクアンシエル」
というバンドがすごく好きでした。

通学時間にはいつもラルクを聴いていたし、
彼らのライブ映像は、ほぼ全部観た事があります。

そして、音楽面だけに限らず、
ファッションにも影響を受けたり、まあとにかく、
数いる芸能人の中でも、トップクラスにリスペクトをしているグループです。

僕の青春はラルクと共に歩んだ、
といっても過言ではない程に、深く信仰を続けています。

 

さて、そんなラルクファンであったら、
おそらく大半の人が知っているであろう、必読書が存在します。

それはお題の通り、
「THE HYDE」
という、ヴォーカルのhyde氏の自伝になります。

ちなみに値段は定価だと、
3000円位なので、けっこう高いんですよね。笑

これには理由があって、hyde氏曰く、
「なんとなくで読んでほしくないから、あえて高くした」
という強気な発言からの値段設定らしいのです。

そして、本の内容についてですが、
タイトルの通り、ミステリアスなhyde氏の半生や人生観を綴った、
ファン垂涎の中身になっています。

 

で、勿論僕もファンとして、
当時は迷わず購入して、数時間ですぐ読み終わった記憶があるのですが。

最近、久しぶりに読み返してみたら、
今の僕にすごく突き刺さった項目があったので、
今回はその部分を掘り下げて、語っていきたいと思います。

 

僕がこの本を読んで、一番驚いた項目が、
「HONEYは30分位で創られた曲である」
という衝撃的事実でした。

ファンの方はご存知だと思いますが、
HONEYという曲は、ラルクがリリースした曲の中で、
最も売れたナンバーになります。

(確か120万枚位だったはず…。)

そんな大勢から愛された曲だから、
さぞかし手を込んで、練りに練って生まれた曲かと思いきや、
まさかの1時間以内に着想された曲だったとは…。

これには僕も度肝を抜かされました。

この曲がリリースされた頃のラルクは、
まさに人気絶頂の時期で、毎日毎日忙しくて忙しくて、
休む暇もないほど目まぐるしい日々を送っていたわけですが。

そんな中で新曲を創らなきゃいけない、と、
締切に追いやられたhyde氏は、ピリピリした環境で曲作りを強いられた結果、
身体がフル稼働し、伝説の曲が一瞬で舞い降りたらしいのです。

そして、その経験を経たhyde氏は、
ふと、ある衝撃的事実に気が付いたのです。

 

「時間をかければ名曲が生まれるわけではない」

 

意外と突貫工事で、
バタバタした環境に身を投じた時の方が、
気が引き締まって創作活動に没頭できるという事を、
「HONEY」の創作活動を皮切りに学んだらしいのです。

 

しかし、僕はこの本が発売された当時、
この項目を読んでも、正直、hyde氏の発言が信じられませんでした。

「いやいや、時間かけた方が名曲になるでしょ」

と素人ながらに、物申したくてしょうがなかったのです。

挙句の果てには、
「俺って天才だから、短時間でも名曲を作詞作曲できるぜ?」
というhyde氏の天才アピールだと、疑っていた部分もあったのです。

だって、普通に考えれば、
120万枚ってマジでやばい売り上げじゃないですか。笑

今でいうところの、
握手券でブーストしたAKBの売り上げとほぼ遜色ない枚数です。

それをたった30分で作曲って・・・。

僕はどうしても信じられない、
いや、信じたくなかったのかもしれません。

 

しかし、最近あらためて本を読み返した僕は、
昔とちがって、hyde氏の言っている事が少しわかるようになったのです。

というのも、僕自身も最近は、
プログラミング業務に打ち込んだり、ブログの記事を書きまくったり。

hyde氏と同じ創作活動といったら、
おこがましいかもしれませんが、
何かしら発信をするという作業に没頭するようになりました。

で、確かに忙しい時の方が、
神経が研ぎ澄まされ、想像以上に作業スピードが向上する感覚を、
自分自身でも肌身で感じるようになったのです。

少し眠かったり、どこかピリピリした時の方が、
周りの雑音が消える感覚というか、
静寂に近い自分だけの時間が生まれるような。

そんな不思議なゾーンに突入する事ができるのです。

 

だから、それを味わった僕は、

「会社が忙しいからブログを更新できない!」
「プロブロガーは24時間をブログに使えるからずるい!」
「会社を辞めてブログに専念したら、成功する確率は格段に上がる!」

という主張は、とんだお門違いだと思うようになりました。

おそらく、忙しい環境で何も生み出せないという人は、
仮に暇人になったとしても、どうせ真面目に作業をやらないと思うんですよね。

それを肌身で実感した時、
僕はhyde氏の発言の本当の意味がわかったのです。

そして、それと同時に、
言い訳ばっかりして、ぐーたら何もやらない時の自分が本当に嫌いになりました。

だって、僕が忙しいと言ったところで、
当時のhyde氏よりかは絶対に暇に決まっているし。

だけど、そんな中でhyde氏は、
最高の売り上げを誇る名曲を生み出したわけだし。

そう考えると、いかに僕は甘ったれて、
サボる事ばかりを考えていたかと気づかされ、
無性に情けない気持ちになったのです。

 

とまあ、こんな感じで、
「THE HYDE」を読む事で、僕は気持ちが奮い立たされ、
下手な自己啓発本よりも前向きな気持ちになれました。

ファンならとっくに読んでいるとは思うのですが、
まだ未読の方がいたら、一度手に取ってみる事をお勧めします。

(amazonの中古だったら安く買えると思います。)

一流の人間が苦悩の末に、
大きな壁を乗り越えた話って、心にガツンと来るし、
自分自身も自己投影して熱い気持ちになれますよね。

 

P.S.1

hyde氏に限らず、tetsuya氏も、
「”瞳の住人”は寝ながら、夢の中で寝ぼけ眼で作曲した」
という逸話がありますよね。

でも確かに、
僕も寝ようと思って布団の中に入ったら、
急に面白い記事ネタが思い浮かぶ時って何度かあります。

そういう時は、
目をこすりながら、枕元のスマホでメモする時もあるので、
あながち夢の中で作曲するというのも、眉唾の話ではないのかもしれませんね。

 

P.S.2

ワンピースの作者である尾田栄一郎先生も、

「もし週刊連載じゃなかったら、自分はとっくに漫画を投げ出していた」
「締切に追い込まれている時の方が、面白い原稿が描ける」

と断言しています。

やっぱり快適な環境より、
時間に追われて切羽詰まった環境の方が、クオリティの高い作品は生まれるみたいですね。

 

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著者プロフィール



名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
目的もなく、マンネリの人生。

そんな生活から抜け出したい!
自分から攻撃を仕掛けたい!

そこで、情報発信をはじめてみたら、
想像以上にアクセスが伸びて驚く。

もっともっと面白くしていくので、
これからもお付き合い願います!


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