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昔のナルトが面白かった理由

2017.12.28

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僕は子供の頃、
ナルトという漫画がすごく好きで、
何回も何回も読み返したりもしていたのですが。

さすがに大人になった今となっては、
内容も薄っすらとしか覚えていなかったので、
久しぶりにナルトをもう一度、全巻読み返してみることにしました。

 

さて、改めて冷静にナルトを読み返してみた結果、
僕の感想を率直に申し上げますと、

「最初の頃は面白かったのになぁ」

というのが正直なところでした。

 

最初の再不斬編あたりは、
今読み返してみてもめちゃくちゃ面白かったです。

次のページをめくるのが楽しくて楽しくて、
あっという間に時間が過ぎて、気づいたら食事も忘れているほどでした。

そして、中忍試験編とかサスケ奪還編あたりも楽しく読めたのですが。

ナルトが大きくなった第2部(?)あたりから、
だんだんと読むのがキツくなってきました。

特に最後の忍大戦あたりは、
流し読みでページを飛ばし飛ばしでめくるようになり、
真面目に読む気も失せてしまっていたのです。

 

もちろん、少年漫画と海外ドラマは、
「最初の頃が一番面白くて、途中から徐々につまらなくなる」
というのは暗黙のルールとして存在するし。

引き伸ばしとか中だるみとかで、
ストーリーが劣化してしまうのは、仕方がない事だとは思うのですが。

 

それにしても・・・。

ナルトという作品は特に、群を抜いてこの傾向が強く感じました。

なまじっか最初の頃は、
めちゃくちゃ面白かっただけに、これが非常に残念で、

「ナルトが後半に進むにつれて、つまらなく感じてしまったのはなぜなのか?」

を、ふと真剣に考えてみる事にしました。

 

そして悩みぬいた末に、

「おそらくこれが一番の理由だ!」

という自分なりの結論を導く事に、やっと成功したので、
今回はその旨を解説していこうと思います。

 

と、その前に確認したい事があるのですが。

「少年ジャンプの3大原則」をご存じでしょうか?

・友情
・努力
・勝利

と巷では呼ばれていて、
これらの条件が1つでも多く、作中に該当すればするほど、
面白い漫画に成り得ると叫ばれているのですが。

実は、これら3つすべてを踏襲した少年漫画って、
この世にほとんど存在していなかったりします。

 

例えば、名作でお馴染みの、
「ドラゴンボール」という作品がありますが。

確かに主人公の悟空は、
修行を繰り返し「努力」している描写は多々見受けられます。
そして、敵を倒して平和な世界を手に入れるので、「勝利」も存在します。

 

でも、友情ってありましたっけ。

 

悟空の一番の友達って、
おそらくクリリンかベジータになると思うのですが。

クリリンって最後らへんはほとんど登場しません。笑

そして、ベジータに関してですが、
とてもじゃないけど、悟空と仲が良いとは呼べないはずです。

何度か殺されかけたり、悪態をつかれたりで、
これを「友情」と定義してはいけないと思うんですよ。

悟空とベジータの関係性は、
ライバル関係ではあるけど、友達という関係には該当しないはずです。

そう考えると、ドラゴンボールという作品は、

〇努力
〇勝利
×友情

という結論になると思います。

 

さて、お次はワンピースを例に挙げてみます。

主人公のルフィは非常に仲間想いで、
誰とでも仲良くなって、旅の途中で必要以上に人助けをします。
つまり作中で「友情」が何度も垣間見えるのです。

そして、敵を倒しまくって平和を手にしているので、
「勝利」が作中で何度も表現されています。

 

しかし、努力は・・・?

 

基本的にワンピースには修行という概念が存在せず、
旅をするだけで、なぜかいつの間にか強くなっていきます。

そう考えると、ワンピースという作品は、

〇友情
〇勝利
×努力

という結論になると思います。

 

さて、次はハンターハンターを例に挙げてみます。

主人公のゴンは非常に仲間想いで、
自分の命すら省みずに「友情」を最優先します。

そして、作中では何度も修行のシーンが描かれ、
「努力」をしている描写が多々存在しています。

 

しかし、勝利は・・・?

 

実はゴンって、
ほとんど「勝利」というカタルシスを実感した事がありません。

ハンゾーにボコられて、ヒソカにボコられて、
ピトーに殺されかけて。

おそらくゴンが強敵に勝利した場面は、
ゲンスルーと戦った時だけではないでしょうか?

そう考えると、ハンターハンターという作品は、

〇友情
〇努力
×勝利

という塩梅になると思います。

 

さて、しつこいようですが、もっと例を挙げますね。

遊戯王という名作は、
主人公の遊戯が、もう1人の自分(闇遊戯)と相棒の関係になり、
仲間の城之内達と「友情」の力で困難を乗り越える作品です。

そして、基本的に遊戯は誰にも負けないので、
「勝利」をし続ける作風です。

 

しかし、努力は・・・?

 

というと、いっさいしません。
努力という概念は遊戯王の作中には存在しないのです。
勘と閃きでその場その場を乗り越えるだけなのです。

そう考えると、遊戯王という作品は、

〇友情
〇勝利
×努力

という結論になると思います。

 

とまあ、駆け足になりましたが、

・友情
・努力
・勝利

の3大原則すべてを、
しっかりと踏襲している漫画は、
想像以上に少ない事がわかっていただけたかと思います。

 

さて、勘の良い方はすでにお気づきかもしれませんが。

ナルトという作品は、
実は3つともすべてを踏襲した、数少ない作品に該当されるのです。

いや、正確に言うと、
「昔のナルト」は3つすべてを踏襲していたのです。

昔のナルトは、木登りをしたり、
新術を習得するために「努力」を繰り返していました。

そして、強敵を倒して「勝利」を幾度も得ました。

その過程で、ナルトがサスケを命がけで守ったり、
逆にサスケがナルトを命がけで守ったり、
徐々に互いの存在を認め合い、「友情」が芽生える作風だったのです。

 

しかし、これは最初だけでした。

 

途中からサスケが本気でナルトを殺しにかかったり、
修行も影分身を利用して倍速モードで、
横着しながらすっ飛ばすようになったのです。

つまり、
「友情」と「努力」の部分が疎かになり、
最終的には「勝利」だけの作品に成り下がった印象があるんですよね。

せっかく友情・努力・勝利の3つすべてを踏襲した、
数少ない作品だったのに、最後は非常に勿体ないと感じてしまうのです。

 

とまあ、こんな感じで僕なりにナルトの面白さを定義してみたのですが、
我ながらなかなか鋭い視点だったんじゃないかなぁ、
と自画自賛したりしてます。笑

こうやって面白さを言語化していくのって、難しいけど楽しいですよね。

 

ちなみに名作と名高い「スラムダンク」という作品がありますが。

〇勝利
×友情
×努力

だと僕は思っています。

その理由についてですが、
こちらで個別にまとめてみたので、よろしければご覧ください。

 

ーーーーーーーーーーーー物足りない方へーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 7月 19日

    このレビュー書いてる人はとりあえずアニメを見てくれ!絶対漫画よりアニメ見た方が楽しめるし面白い

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著者プロフィール



名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
目的もなく、マンネリの人生。

そんな生活から抜け出したい!
自分から攻撃を仕掛けたい!

そこで、情報発信をはじめてみたら、
想像以上にアクセスが伸びて驚く。

もっともっと面白くしていくので、
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