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オーシャン東京でもるさんに髪を切ってもらった

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少し前に僕は、
「オーシャン東京」
という美容院に関する記事を書きました。

※参考記事
オーシャン東京で髪を切ったら熱い気持ちになった話

だけど、どうしても伝え足りない魅力がまだまだあるので、
今回は「第2弾」として、思いの丈を追記していきたいと思います。

 

ちなみに僕がオーシャン東京で、
実際に担当してもらった事があるスタイリストは、

・もるさん
・三科光平さん
・高木琢也さん

の3名になります。

なので、僕がこの3名と直接お会いした経験をもとに、
これから追記していく形になるので、あくまでもそれを前提とした上で、
お付き合いしてもらえればと思います。

とはいっても、3人との出会いを1つの記事にまとめるのは難しいので、
今回はこの中の1人、

「もるさん」

についてを取り上げていきたいと思います。

 

さて、ここからはあなたがすでに、
ある程度はもるさんの事を知っている事を前提に、
お話をしていこうと思うのですが。

もるさんというのは言わずもがな、
美容師とは別に、「youtuber」としても第一線で活躍し、
チャンネル登録者数は数十万人を誇っています。

そして、今でこそ美容師として、
オーシャン東京で大活躍をしている彼ですが。

昔はどこにでもいる大学生でした。

彼曰く当時の夢は、奇しくも僕と同じエンジニア職を志望していたそうです。
(彼と初めて会った時、僕がエンジニアと伝えたら盛り上がりました。笑)

で、その傍らで趣味のヘアメイク動画をyoutubeにアップロードし、
親しみやすいキャラクターとして人気を博していました。

しかし、当時は2012年頃なので、
今と違って「youtuber」という認知度も低く、
それこそ広告収益とかも見込めなかった時代です。

つまり、彼にとってはビジネスというよりも、
趣味の一環としてスタートしたのがそもそものキッカケらしいのです。

が、しかし。

youtuberとして素養のあった彼は、
みるみるうちに集客力が増し、月の収益も数百万を超え、
普通の学生ではありえない資金力、トップユーチューバーの肩書を手に入れたのです。

 

で、ここからが本題なのですが。

もし20歳そこそこで、月数百万の収益を得るようになり、
多くの女性視聴者から歓声を受け、順風満帆な生活を実現したら、
普通の人はどうするでしょうか。

僕ならまず学校をやめて、youtuberとして生計を立て、
仕事とか学業を放棄すると思うのです。

特に20歳頃なんて、遊びたい盛りだし、
周りの同級生が時給数百円でバイトをしている中で、
自分だけ金持ちになってチヤホヤされたら、自堕落になっても仕方がないと思うのです。

 

だけど、もるさんはちがったのです。

「そもそも自分はヘアメイクで世に評価されたんだ」
「自分は髪をいじっている時が一番イキイキしている」

心のどこかで我慢していた夢、
憧れの美容師になる事が諦められなかった彼は、
大学を辞め、美容学校に再入学し、美容師としての道を歩み始めたのです。

動画投稿をすれば多額の金額を稼げるのに、
この頃から投稿頻度も下げ、いわゆるyoutuberらしいイケイケ動画も減らし、
真面目でストイックな美容動画を更新するようになりました。

そして、やっとここでオーシャンの話になりますが。

無事に美容学校を卒業し、
晴れてから憧れのオーシャンに就職した彼の本当の試練は、
ここからはじまったのです。

それこそyoutuberの頃ではありえない薄給、
一日中立ちっぱなし、動きっぱなしの肉体労働に加え、
朝練夜練のスパルタレッスンが待っていました。

そして、先輩から愛のある凄まじい怒号と説教が毎日繰り返され、
オシャレな美容師像から一変して、毎日がフラフラな過酷に移り変わったのです。

ちなみに、これはオーシャンのアシスタントに直接聞いたのですが。

オーシャンの世界では、アシスタント(お手伝い)がスタイリストになるには、
おおよそ平均で4年くらいが目安と言われています。

だけど、もるさんはこのアシスタント期間のすべてを美容に没頭し、
驚異の2年半という短さで、スタイリストデビューを遂げたのです。
(大半の人はスタイリストにすらなれず、1年以内にほぼ退職します。)

しかも、待っているファンのために動画も定期更新しつつ、
それ以外の時間をすべて美容に注ぎ込み、
夢だった超人気美容室のスタイリストに成り上がったのです。

そして、そこからたった11カ月で、
最近はトップスタイリストとしてスピード出世を果たしました。

 

さて、もるさんの話はここで終わりますが。

僕は彼に髪を切ってもらいながら、この話を直接聞いていたのですが。

途中から恥ずかしくなったというか、
それこそ自分は彼よりも年上のくせになんてちっぽけで情けなくて、
本当に情けない気持ちが訪れるようになったのです。

今までの人生で100回以上、色んな美容師に髪を切ってもらいましたが、
こんな経験は生まれてはじめてでした。

断言しますが、もし彼がyoutubeとか美容師に出会わず、
エンジニアとしての道を歩んだとしても、
おそらく彼は、僕とは比べ物にならない優秀なエンジニアになっていたと思います。

これは実際に、彼と直接会った人にしかわからないと思いますが、
やっぱり一線を突き抜けた著名人というのは、
迸るオーラというか、出で立ちがやっぱり一般人とちがいます。

見た目とか年齢とかではなく、
修羅場を越えて、実績を築き上げた人間というのは、
言葉の重みというか覇気というか、何もかもがやはりちがいます。

彼はたまたまyoutuberとか美容師の道で大成したわけですが、
おそらく何をやらせても成功すると思います。

他のどんな事をやらせても、一般人とは馬力が明らかにちがうのです。

初対面の時、彼は笑いながら僕に、
「エンジニアってすごいっすね~。僕なんかすぐ諦めちゃいましたよ。」
と謙遜しながらお話してくれましたが。

その度に僕は、なんとも言えない気持ちになりました。

調べたところによると、彼は僕より4歳年下みたいですが、
4年前の僕なんて、フリーターとかニートとか、
人様に顔向けできない様な自堕落生活を送っていました。

それなのに彼は今、日本有数の美容室で、
トップスタイリストとして働き、プロとして僕の髪を入念に切ってくれました。

僕の頭の形を客観的に教えてくれて、
生え癖から毛流れ、髪質から骨格に合った髪型を提案してくれて、
束感を施した、すごくカッコ良い髪型を実現してくれたのです。

そして、大満足の気持ちと情けない気持ち、
両方が同時に溢れた僕は、その日は帰路についた1日となりました。

 

世の中ではたまに、
「youtuberはyoutubeがなくなったら終わりだぞ。稼げるのは今のうちだ!」
という頓珍漢なアドバイスを見かける時があります。

・・・。

いやいや、実際にもるさんに会った僕の率直な感想として、
とても彼が路頭に迷う日が来るなんて絶対に思えないのです。

仮にあったとしたら、日本が日本じゃなくなった時だと思います。

誰よりも根気よく仕事に向き合い、
泥臭い業務も厭わず、多くの人がパワハラと感じる人間関係にも動じず、
多角的視点で自分の立ち位置を築いた彼らは社会人として超優秀です。

人として本当に見習うべきだし、
「youtuberは楽してる」
と思うのならば、じゃあなれるものならなってみろ。

99.9%が脱落すると思うのです。

それをもるさんはオーシャンの激務と並行して取り組み、
2年半でスタイリストデビューって・・・。

おそらく東大合格とか、
大手企業就職なんかよりもよっぽどキツいと思います。

 

はあ・・・。

これがもるさんに何度か髪を切ってもらっている僕が、
彼に対して率直に抱いている印象です。

ちょっと仕事が忙しくなっただけで、
ついついブログをサボりたくなったり、怠けた自分が許せなくなり、
今回は記事に思いの丈を書き殴ってみました。

おそらく、彼に接客してもらった事がある人の大半が抱いている印象と、
そう大きくは差異がないと思います。

彼と業種はまったく違う僕ですが、
彼の活躍を知る度に、嫉妬のような憧れのような、

「俺は何をやってんだ・・・。」

という気持ちが湧き上がり、
仕事とかトレーニングのやる気が倍増するのです。

「髪型だけでなく、ライフスタイルもデザインする」

と社訓をオーシャンは掲げていますが、
もしかしたら本当の意味は、こういう事なのかもしれませんね。。。

 

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名前:ちゃんのお

28歳、埼玉出身。

家と会社の往復が繰り返される日々。
目的もなく、マンネリの人生。

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