「ホーリーランド」神代ユウの生き様は学ぶべきことがたくさんあった
僕のオススメ漫画ベスト10の中に、
「ホーリーランド」という作品があるのですが、
僕はこの作品から本当に多くのことを学びました。
そこで今回は、僕がホーリーランドを読んだ中で一番感銘を受けて、
「今でも教訓にしていること」
をお伝えしようと思います。
いじめられっ子で内気な主人公、
「神代ユウ」は己を鍛え、回を増す毎にどんどん強くなるわけですが。
彼には、他のライバルを寄せ付けない、
特異な「十八番の戦術」が随所で発揮されていました。
それは、
「相手の得意な土俵では戦わない」
という戦術だったのです。
例えば、神代はボクシング選手と喧嘩をする時、
パンチ対決を避け、蹴りを駆使して戦いました。
そして、空手家と喧嘩をする時は、
キック対決を避け、ボクシングスタイルで迎え撃ちました。
さらにキックボクサーと喧嘩をする時は、
打撃対決を避け、レスリングスタイルで、掴んで投げ飛したのです。
神代は万事この調子で、
相手が心得ていないファイトスタイルを発揮し、
・相手が苦手な分野を押し付ける
・相手の得意技を発揮させない
という戦術を自ずと実践していたのです。
神代ユウは体格に恵まれているわけでもないし、
何か1つの格闘技に造詣が深いわけでもありませんでした。
しかし、相手の流派を無視して、
自分が相手よりも得意な土俵に引きずり込む事に専念した結果、
街で最強の喧嘩師として、トップに君臨することができたのです。
さて、僕はこれを目の当たりにして、
「この戦術って、日常生活の中でも実践可能なのでは?」
と考えるようになったのです。
例えば、
「イチローは本当にすごい。それに比べて俺は・・・。」
みたいな自虐をたまに聞きますが。
じゃあイチローって百人一首が強いのか?
オセロが強いのか?絵がうまいのか?楽器を演奏できるのか?
っていう話になってきます。
つまり、イチローと喧嘩をする時、
まちがっても、50m走対決とか、遠投対決とか、貯金対決とか、
相手の土俵で戦ってはいけないのです。
「へえ、野球得意なんだ~。まあいいや、これから百人一首対決しようぜ!」
みたいな感じで、テーマをずらし、
「相手の土俵から引きずりおろして、こっちの得意なマウンドに持ち込む」
という考え方を、僕は「ホーリーランド」という漫画から学びました。
ちなみに僕は、こうして現在も、
ブログやらメルマガやらで文章を操っているわけですが。
正直、僕よりも頭が良い人、
ユーモアが高い人は、世の中に山ほど存在しています。
しかし、ここで間違っても、
「じゃあ僕みたいな凡人がブログ更新したって、誰も読んでくれないよ・・・。」
なんて落ち込む必要はないことに気づいたのです。
例えば、ひたすら論理的な文章を繰り広げている人に対しては、
「まあ、自分はもっと感情的で人間臭い文章で戦えばいいや」
という切り口で対抗すれば、自分の文章にも自信が持てるようになるのです。
そして逆に、ユーモラスな文章を繰り広げる人に対しては、
「こっちは論理的な要素を高めて、ロジカルな文章を展開すればいいや」
という切り口で対抗すれば、自分の文章にも自信が持てるようになるのです。
こんな感じで、一見して優秀な人にも、
やっぱり弱点であったり、粗はどこかに存在していると思うのです。
相手が明らかな実績者だとしても、
「自分の比較的得意な土俵に引きずり込めば、格上の相手にも一矢報いる事は可能」
という発想を持てば、ネガティブな気持ちを抑え込む事ができます。
もちろん文章の場合は戦いとかではないし、読者に喜んでもらってナンボの世界ですが、
自分を過小評価して、周りのベテラン達に対して怖気づくのは違うと思うのです。
どの業界でも、先駆者とかカリスマとか、
尊敬できる人はたくさんいるし、彼らを目の前にすると、
自分がちっぽけに感じて、自分の活動に自信が持てなくなってしまう時も多々あるのですが。
相手の土俵に付き合い過ぎると、
自分のアイデンティティを見失ってしまう恐れがあるので、
相手をリスペクトする気持ちも、ほどほどで抑えた方が良いと思うのです。
そして、神代ユウの魅力は他にもあります。
神代は敵を倒した後も、自分の力に慢心するのではなく、
敵から学べるものはとことん吸収する姿勢を一貫していました。
空手家にパンチで勝った後は、素直に自分のキック能力の劣りを認め、
相手から蹴りの極意をとことん学んでいました。
ボクサーにキックで勝った後は、素直に自分のパンチ能力の劣りを認め、
マンツーマンでとことんパンチの鋭さを鍛え続けていました。
ここがまたカッコ良いんですよね。
自分の得意な土俵に引きずり込んで、相手を抑えつける戦法で勝利した後は、
今度はうって変わって相手をリスペクトする姿勢に切り替え、
自己成長につながる物を盗みまくるという貪欲さに痺れるのです。
べつに論点をすり替えて、相手をねじ伏せたいとかではなくて、
「自分が相手よりも上回るジャンルを見つけて自信を持つ。
だけどその後は相手が得意なジャンルを吸収する」
という二面性が大切だと思うのです。
だから僕も、論理的な文章で僕以上の人がいたら、
素直に尊敬するし、彼の文章を写経(書き写し)したりして学んでいます。
そして逆に、ユニークで独創性が高い文章を書く人を見つけた場合は、
刺激を受けて、彼らの切り口をオマージュする時もあります。
こうやって新しい視点に触れ続けるのは、
とても刺激的で楽しいし、自分の知らない世界を見れるし、
それが自分の発想を広げる事にもつながるので、これからも大切にしていきたいと思います。
ーーーーーーーーーーーー物足りない方へーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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